キリンの新しいビール

キリンビールの新製品、【THE GOLD】を呑む。

発泡酒」でも“第三のビール”でもなく、ちゃんとした本物の「ビール」なのがウレシイ。にせもののビールも、味はだいぶ“らしく”なってきたみたいだけれど、後味とゲップしたときに鼻の裏側にこもるニオイがイヤなので。
※おごってるワケじゃありません。私はボンビーのときは偽ビールよりもっと安く、4リットル1580円の焼酎を麦茶で割って呑んでます……要するにただ単に、にせビール自体がどうにもこうにもダメなのです。


しかも、単に酒別の分類がビールってだけでなく、コーンスターチ入りの【一番搾り】とも違って、正真正銘のモルト100%! これまたウレシイ。キリンがモルト100%の缶ビールを売り出すのって、もしかしたら私が独身だったころに売られてた、その名もまさに【モルト100】というビール以来じゃなかろうか? 私は基本的にキリン党だし、その【モルト100】が今でも、イチバン好きなビール歴代No.1なので、キリンから再びモルト100%のビールが出てきたのは非常にウレシイ話なのだ。
※キリンは、なぜか瓶ビールでだけ【ハートランド】というモルト100%のビールを飲食店に出荷するために出し続けてます。でもコレ入れてる店もそう多くはないので、私も一時は、「あの店は幻のハートランド入れてるらしいぞ!」という理由だけで、活動外エリアの呑み屋まで遠征してました。


さて、肝心の味だけど
ヱビスほど極端に濃くはなく、サントリー【モルツ】ほど極端に水っぽくもなく、イイ具合でした。「アベレージ狙いの無難な万人向け」という意地悪な言い方も出来なくはないけれど、クセのあるビール呑みたきゃチェコだろうとベルギーだろうといろんな外国産ビールが手に入る時代に、大手のキリンにそんな尖りすぎた個性を求める客はいないだろうから、コレでよし。むしろ【ラガー】【一番搾り】そしてこの【THE GOLD】の“三本の矢”を束ねて、アサヒ【スーパードライ】打倒!…を誓っているんだろう恐らくは。だから万人向けでヨイのだ!

いかにもキリンらしく、ちゃんと“味”を感じるところがいい。ただ、サブタイトルで[隠し苦味]とわざわざ謳うほど苦味に印象があるかというと……どうかなぁ?


ともかく、しばらくはこの新しいビールを飲む機会が増えそうだ。もっとも、前述の“幻の【ハートランド】”が、どういうわけか近所のスーパーでは他のビールと比べてなぜか最安値で売っているので、やっぱり【ハートランド】の勝ちかなぁ……というか、なぜ缶で【ハートランド】ブランドを出さないのか、改めて不思議に思った次第である。

※【キリン・ザ・ゴールド】は3/20発売!…だそうです。