新キャラが気にいらない
NHK『おかあさんといっしょ』の着ぐるみキャラが交代した。
……のだけれど、これがものすごく気にいらない。
いやいや、いい大人が子どもの世界にあれこれ不平を並べても詮ないことを承知で言っているのだけれど。
※毎日jpの記事<http://mainichi.jp/enta/mantan/graph/anime/20090203/?link_id=RED05>から借りました
そもそも、見た目が気にいらない。
ムクムクした丸い体型のほうが生理的に好まれると思うのだけれどなぁ……幼児向けならなおさらに。頭や足はデカイのに、胴体や腕まわりは“中の人”の体つきそのままに貧弱な、アンバランスなシルエットを見ると、なんだか不安な気持ちにさせられてしまう。それからキャラたちの、元気のない虚ろな目つきも生理的にイヤだ。デザイナーが「まんまるな体にぱっちりな目」なんてお決まりすぎて古くさい…と考えて斬新さを出そうとしたのかも知れないけれど、“お決まり”になるってことはそうなるだけの理由があるハズだと私は思う。なかでも生理的に訴える好感や嫌悪感って、特に重要で不可避な要件だと思うのだが……。
新キャラを手がけたデザイナーは「山根Yuriko茂樹」という夫婦のユニット。調べてみると、ものすごくカッコイイ仕事をたくさんやっていることがわかる。……すべてセンスの敏感な大人向けだけれど。
さらに、キャラ設定が気にいらない。
「風神・水神・雷神の孫である小鬼たち」というイメージらしいのだけれど……要するに「悪天候」のことじゃん。さわやかな一日のはじまりである朝っぱらから、雨を降らせたり雷を鳴らしたりするキャラ登場って……それでいいのかNHK?(笑)
キャラ設定の原案は『しゃばけ』の著者、畠中恵さん。これまた有名な方である。……なるほど、それで小鬼で神なのかぁと納得。その点では納得なのであるがしかし。
極めつきは、新キャラの歌が気にいらない。
曲名が『あしたてんきにな〜れ!』…ってオイオイ! 今日がはじまったばかりなのに、もう明日の話題かよ!? しかも、明日は晴れてくれ…って、だったら新キャラいらないじゃん。悪天候の神様たちが、みずからの存在意義を否定しちゃダメじゃん。
せっかく才能豊かな人たちに集まってもらったのに
そもそもの方針が間違ってたんじゃないのか?……というのがつまり私の感想。
今日から4月、新学期ももうすぐだ。
新入学やクラス替えではじめて出会って第一印象が最悪だったヤツと、いつの間にか仲良くなってたりすることがよくあったよなぁ……『おかあさんといっしょ』の新キャラたちも、そうなってくれるといいね。
(……なんてフォローを一応しておくことにする)