新キャラが気にいらない

Tuduki2009-04-01

NHKおかあさんといっしょ』の着ぐるみキャラが交代した。


……のだけれど、これがものすごく気にいらない。
いやいや、いい大人が子どもの世界にあれこれ不平を並べても詮ないことを承知で言っているのだけれど。




毎日jpの記事<http://mainichi.jp/enta/mantan/graph/anime/20090203/?link_id=RED05>から借りました


そもそも、見た目が気にいらない。
ムクムクした丸い体型のほうが生理的に好まれると思うのだけれどなぁ……幼児向けならなおさらに。頭や足はデカイのに、胴体や腕まわりは“中の人”の体つきそのままに貧弱な、アンバランスなシルエットを見ると、なんだか不安な気持ちにさせられてしまう。それからキャラたちの、元気のない虚ろな目つきも生理的にイヤだ。デザイナーが「まんまるな体にぱっちりな目」なんてお決まりすぎて古くさい…と考えて斬新さを出そうとしたのかも知れないけれど、“お決まり”になるってことはそうなるだけの理由があるハズだと私は思う。なかでも生理的に訴える好感や嫌悪感って、特に重要で不可避な要件だと思うのだが……。


新キャラを手がけたデザイナーは「山根Yuriko茂樹」という夫婦のユニット。調べてみると、ものすごくカッコイイ仕事をたくさんやっていることがわかる。……すべてセンスの敏感な大人向けだけれど。


さらに、キャラ設定が気にいらない。
「風神・水神・雷神の孫である小鬼たち」というイメージらしいのだけれど……要するに「悪天候」のことじゃん。さわやかな一日のはじまりである朝っぱらから、雨を降らせたり雷を鳴らしたりするキャラ登場って……それでいいのかNHK?(笑)


キャラ設定の原案は『しゃばけ』の著者、畠中恵さん。これまた有名な方である。……なるほど、それで小鬼で神なのかぁと納得。その点では納得なのであるがしかし。


極めつきは、新キャラの歌が気にいらない。
曲名が『あしたてんきにな〜れ!』…ってオイオイ! 今日がはじまったばかりなのに、もう明日の話題かよ!? しかも、明日は晴れてくれ…って、だったら新キャラいらないじゃん。悪天候の神様たちが、みずからの存在意義を否定しちゃダメじゃん。


せっかく才能豊かな人たちに集まってもらったのに
そもそもの方針が間違ってたんじゃないのか?……というのがつまり私の感想。


今日から4月、新学期ももうすぐだ。
新入学やクラス替えではじめて出会って第一印象が最悪だったヤツと、いつの間にか仲良くなってたりすることがよくあったよなぁ……『おかあさんといっしょ』の新キャラたちも、そうなってくれるといいね。
(……なんてフォローを一応しておくことにする)

伊豆が大好き

学校が春休みなので、週末に家族で伊豆旅行。


温泉旅館に泊まるのが、我が家のささやかな贅沢。もちろん高級旅館なんて行けっこないけど、どうせ普段だって、高級レストランどころかショッピングモール内の飲食店だって子どもたちが大騒ぎで行けるワケないんだから、その分を倹約して、ちょうど育児疲れが蓄積してぐったりしてきた時機に、リーズナブルな温泉旅館に泊まって、ゆっくり部屋出しの食事を地酒とともに味わうのが、私と妻の贅沢なのだ。


それならあちこち行ってみればいいものを、伊豆が大好きなものだから、年に2回は伊豆方面に出かけてるんじゃないかと思う。なにしろ伊豆ってのは地場の海の幸と山の幸の両方がいっぺんに味わえるところだし、ドライブコースだって海岸沿いと山上からの絶景との両方がいっぺんに楽しめるし、子どもたちを遊ばせる施設すらもアスレチックなどの運動系とアニマルパークや水族館などのお勉強系の両方がいっぺんに立ち寄れる……そんな夢のような観光地だもの、伊豆ってのは。


……てゆうか。
横浜で生まれ育った私のような神奈川県民の多くはたぶん、伊豆という場所は我らが神奈川県の一部だと思っているにちがいない。箱根の続き…言わば「奥箱根のさらに奥」とか「箱根のさらに奥座敷」みたいな感じ。静岡県からしたら、冗談じゃないよ!…と思うだろうけど、ちっぽけな神奈川県(面積は下から5番目)に対して、静岡県は大きい(全国13位)ししかも富士山まであるんだから、伊豆半島くらい神奈川県に譲ってくれても〜駿河湾に面した西伊豆までもらうのはさすがに欲張りなので、せめて相模湾に面した東半分と中伊豆くらいは我々神奈川県民にプレゼントしてくれてもいいんじゃないかな。そのくらいは半分弱冗談&半分強本気で思っているのが、神奈川県民の本音だ。

だってそうなれば
鎌倉幕府を開いた源頼朝ゆかりの地の大部分が神奈川県内でまとまるし、下田(南伊豆だけど相模湾側に位置)も神奈川県ってことにしちゃえばペリーと黒船関係の歴史ネタも全部われわれ神奈川県のものだ!(笑)


……なんてのは、伊豆を愛する故の戯れ言として御容赦いただきたく。
もっとも実際に歴史上では、廃藩置県の際に熱海までは神奈川県とする案もあったそうだけれど。


この週末は、自民党お得意の不公平政策の新ネタ「ETC優遇」が始まったせいで、いつもよりも渋滞が長かったように思う。特に帰路は、中伊豆を通って沼津IC向かう道が修善寺あたりからもうノロノロ状態。ETC非搭載のウチは、不平等不公平を助長する優遇政策に踊らされた人びとの渋滞に巻き込まれるのはまっぴら御免なので、渋滞の行列をニヤニヤ尻目に反対車線をスイスイ快走、非ETC差別をしない真っ当な地方の有料道路および伊豆ドライブ歴20年超の勝手知ったる裏道を駆使しながら、下田の海中水族館から横浜の我が家まで、ほぼいつもどおりの時間でストレス知らずのまま順調に帰ってきた次第。えっへん。車中のラジオでは町田ICから沼津まで26キロの渋滞…と言ってたので、不公平通行料を搾取されたうえに渋滞に巻き込まれるような目に遭わずラッキー。ますます、えっへん。得意げだ。


クルマの運転は私、後部席では妻と子ども達がニギヤカに大騒ぎ。
妻が息子たちに、「……頑張ったけどねぇ」と話しかけていたのが聞こえたので、
「え? 誰が頑張ったの?」と訊いたのだけれど、返事がない。
なんだよ、これじゃ私はただの運転手じゃないか…といくぶんムッとしつつ、
もう一度、「ねぇっ! 誰がなにを頑張ったんだって?」と大声で尋ねたら、
「なによ? 誰もそんな話、してないわよ!」と妻。





「だってさっき子どもに“頑張ったけどね”って言ってたじゃん」

「ちがうよ、あたしは“みかん畑だね”って言ったのよ!」

オレの屍を越えてゆけ

我が家は息子ばかり4人兄弟の核家族であるが、
子ども服を買うときに最重要視するのは、
もちろんなににも増して「頑丈である」ことである。


“丈夫”なんて生易しい表現ではなく“頑丈”なのである。
すなわち、ちょっとスッ転んだりカベに激突したくらいであっけなく破れたり綻んだりせず(たとえ子どもが血まみれでも服は大丈夫)、洗濯機で何十回洗っても原形を保っていられるような、そんな服である。いくら洗っても落ちないソースやケチャップの染みが残っても気にならないような絵柄だと、なお一層好ましい。


……頑丈だと弟たちのお下がりにもなるって? トンデモナイ! 幼稚園くらいまでならまだしも、小学生になってからは、買ってやった本人一代限りで服としての寿命を全うするのがやっとのことだ。


そんな息子ばかりの我が家に比べて、女の子の子供服といえば……未就学児のころはお姫様のドレスみたいにフリフリだし、小学生になるとアイドルの衣装みたいにキラキラである。頑丈を信条とする息子たちの服とはビタ一文シンクロすることのない世界。

……でもって、そんな可愛らしい服を娘に着せたママさんたちは、揃いも揃ってなんだか得意げだ。


そんな様子を見るたびに私は


「ああ、ママさんたちは自分自身が叶えられなかったはかない夢を、我が娘に託しているんだなぁ……娘を自分の分身とみなして、見果てぬ夢の続きをいまだ醒めやらぬままに夢見ているのだ」


なんて具合に、生温かい目で&エセ微笑ましく眺めていたのだけれど、




……大変申し訳ありませんでした!!!! この私も同じ穴のムジナでした。


こないだ出かけたとき、予想してたよりもずっと寒かったので、薄着だった長男にスウェットシャツを買ってやったときのこと。

妻と長男本人は、ユニクロかGAPあたりで済まそうとしていたのに、
「おいおい、もう中学生になるんだぞ。全部そうしろとは言わないけれど、ひとつくらいはカッコイイ服を買ってやれよ」
と言って、某サーフブランドのいかにもハイティーンが着そうなシャツを選んでやったのは、この私だ。


なんてこった。私もまた息子を自分の分身に見立てて、見果てぬ夢を託しているではないか……!


来月いよいよ中学生になる長男に、使ってないiPod nano(第三世代)を譲ってやった。それから本人が「いらない」って何度も言ってんのに、「なんで? ホントにギター欲しくないの? 中学生になるお祝いにギター買ってくれってっどうして言わないの?」としつこく訊き返す私。ケータイも買ってやる…それから今年中には自分用のノートPC買ってやるぞ…そうそう、おまえ用のメールアドレスもつくってやらなきゃな……エトセトラエトセトラ。


息子よ……父の叶えられなかった夢、モテモテ男になってくれッ!(笑)