酔っぱらい文化の「至宝」

Tuduki2006-09-08

本日は飲酒者のよい面をとりあげたいと思います。
……でも飲酒運転はどんな理由があろうともダメだ。


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皆さんは、高知県の「べくはい」をご存じだろうか?


全国有数の酒飲み県・高知の酔っぱらい文化が生み出した“迷”産品ということで、話には聞いていたのだけれど……撮影用に借りてきた現物を見た途端にもうひと目惚れ。すぐさまネットでお取り寄せしてしまった私である。


でもって、これが現物の「べくはい」。


天狗にひょっとこにおかめ……一体こりゃなんだ?という方がほとんどであろうが、じつはこれ、ひっくり返すと酒盃になるのである。右下にあるコマを回し、コマの軸が向いた方角に座っていた人が出た絵柄の酒盃で酒を呑む…という遊びの道具なのだ。
おかめの盃が小ぶりのお猪口サイズ。この盃が“当たり”というか「ラッキー♪」ということになっている。え? 量が少ないのに“当たり”なの?…と訝しがる左党の御同輩も多かろうが、それには理由がある。じつはこの、おかめの盃だけが3種の中で唯一まともな盃なのだ。


たとえば、ひょっとこの盃の場合。


ご覧のように口のところに穴が空いている。つまり、酒が漏れないように、この穴を指でふさぎながら呑まなきゃならない…当然すべて呑みきるまで、テーブルに置くことも出来ないというわけだ。


またたとえば、天狗の盃の場合。


ぐいんと伸びた鼻の部分までたっぷり酒が入るのだが、その鼻があるせいでこれまた置くことができない。中身を呑みきるまで片手は盃に奪われたまま…という寸法だ。おまけに次の順番を待つ周りの連中から、早く呑め呑め…と急かされる。


よくこんな楽しいモン思いついたもんだよ……と感心しきりの私。
よい酔っぱらいの見本のような“迷”産品だよね!


※写真は土佐が生んだヒーロー坂本龍馬の電話BOX……なのだが、本当にこれでいいのか高知県民?(笑)