ざまみろボブ・ホーナー
いやあ……面白かった! ワールド・ベースボール・クラシック。
スポーツニュースのダイジェストだけど他国の試合を見るたびに 今回は日本と韓国だけが図抜けてるなぁ…と思ってたけれど、 その2チームでちゃんと決勝やって、 しかも緊迫キリキリな実力伯仲の試合になってホント面白かった。
ホームラン打たなくても160キロ投げなくても、ちゃんと勝てるんだっていうことを示したアジア勢は本当にカッコよかったと思う。 それに比べて他国は〜野球の母国も含めて、 力まかせパワー頼りの前時代的な手法をまだやってんのかよ…と、進化した日本式野球を誇らしく思ったワケですよ私としては。
もう20年も前に、現役バリバリの大リーガー4番打者がヤクルトにやってきて、すごいホームランを連発して驚かされたけれど、そいつはヤクルトが提示した複数年で10億だか20億だかの高額ギャラを袖にして1億ちょいしか出さないというアメリカに戻っていった。
それだけならもちろん個人の自由なんだが、そいつはアメリカに帰ってから、
「地球の反対側で、ちんちくりんな連中がベースボールとは名ばかりのニセモン球技をやってやがった。あんな連中といっしょにいるなんてウンザリだ。大嫌いな日本と、“野球”とかいうインチキ球技から逃げ出せるならどれだけ自分を安売りしてもウレシイぜ」
なんて侮辱発言をして、さらにそういう内容の本まで出版したことは同世代ならご存じのとおり。
ざまみろボブ・ホーナー!
おまえが、ちんちくりんな連中の“野球”とバカにしたほうがむしろ、筋肉まかせの“ベースボール”の進化した姿だったんじゃねぇか!
……なんて具合に、
ライバル韓国に勝ってどうとかよりも、知恵と戦略を練りに練った「柔よく剛を制す」的な日本型(いやもはやアジア標準の)野球が他を圧倒したことこそが、今回もっとも嬉しかったことなのでした、私としては。