テーマカラーは「赤」！

師走に突入。うへぇ……今年もあとわずか。

ところで今年の六本木ヒルズのライトアップは赤です。

去年の同じころ、「青色のイルミネーション、最初はキレイだと思ったけど今では寒々しくてイヤだ」と書いたけれど＜http://d.hatena.ne.jp/Tuduki/20061215＞、私と同じように考える電飾デザイナーがやっぱりいるってワケだな。…と言いたいところだが、六本木ヒルズのやることだもの、単に「ヨソとちがうことをやって目立ちたい！」というコンセプトだろうなおそらく。今年の師走の六本木ヒルズは、巨大ポストまで登場して＜http://arch.asahi.com/life/update/1204/TKY200712040089.html＞、全面的に「赤一色」だ。

忙しいなか六本木まで出かけたのは、本日6日から開催される【ウルトラマン大博覧会】の内覧会＆レセプションパーティーを見物するためだった。
【ウルトラマン大博覧会ROPPONGI天空大作戦】＜http://m-78.jp/special/2007/roppongi/＞
川崎市民ミュージアムを皮切りに、各地で開催〜ちょうど去年の今頃は横浜で開かれていた【ウルトラマン伝説展】＜http://d.hatena.ne.jp/Tuduki/20061201＞の発展＆拡大版だ。原画や原稿や着ぐるみなどの“ナマもの”が盛り沢山！……ファンならば号泣モノです。

【ウルトラマン】を生み出した円谷プロといえば、近年は経営悪化が表面化していて、この10月にとうとう“身売り”する事態に陥った。ややこしい説明は省くけれど、新しく円谷プロの親会社になったのは「ティー・ワイ・オー」という会社。レセプションでは、その社長の挨拶もあったのだけれど……

社長が「おはようございます！」といかにも映像ギョーカイらしい挨拶をしたら、会場の誰かが「こんばんは！」…と話の腰を折る。また社長が「私は現在58歳になりますが…」と言うと、また会場から「老けてるねぇ」という声。故・円谷英二氏が創った円谷プロを、円谷一族から奪い取った男…ということで（なのかな？）、どうも評判が悪いようだ。社長本人もそのことはよくわかっていて、「2ちゃんなどでいろいろ叩かれましたが、ウルトラマンをフルCGにするつもりはまったくありません」とか「我が社はlivedoorでも村上ファンドでもありません、クリエイターを守る会社です」などと説明。会場に大勢いたであろうアンチ「ティー・ワイ・オー」勢力に向けての挨拶…みたいな感じになってしまっていた。……円谷プロはこの先いったいどうなるんだろうか？　まあ私が心配したり期待したりしても仕方ないか。

【ウルトラマン大博覧会】が催されるのは、森タワーの52階〜展望台のあるフロア。東京タワーすらも見下ろすように感じられるほどの絶景パノラマが広がる。昨夜もその夜景を楽しんだけれど…考えてみれば、この200m超の高さからだと、ウルトラマン（身長40m）すらもはるか下のほうにちっぽけに見えるんだよなぁ。実物大のウルトラマンと怪獣が本当に闘うさまをこの展望台から見られたら、めちゃくちゃ興奮するだろうなぁ…なんて考えた。めちゃくちゃ興奮しながら、めちゃくちゃドキドキもするよなきっと。いつ自分のいる森タワーが壊されるかわからないんだから。

……なんてことを、ラッシュ時の電車の中みたいに混雑したレセプション会場でひとり夢想妄想。

おっと、そういえばウルトラマンも当初は「レッドマン」という名前になるかも知れなかったんだよな。……なるほど、六本木ヒルズの12月はとことん「赤一色」だ。