冬の足音や来年の足音が……

Tuduki2007-11-01

あっという間に11月……今年も残り2ヶ月を切ってしまったとは!
特措法が切れたり年賀状が発売されたり大忙しの今日だった。


うっかりしてる間に、いつの間にか街路樹も色づいてたりして、めっきり秋らしくなってきた。薄着好きの私もさすがに最近はTシャツ1枚というワケにはいかず更衣(ころもがえ)、もう1枚アロハを羽織る機会が増えた…ってこれじゃまだまだ全然秋らしくないけれど(笑)。それでもホントに近年…特に今年はなかなか気温が下がらないなぁと思う。「暑さ寒さも彼岸まで」という諺があるけれど、そのうち「暑さ寒さも【文化の日】まで」なんてふうに変わってしまうんじゃなかろうか、我らが亜熱帯ニッポン。


さて本日11/1は、我が家的には三男の幼稚園の入園願書受付日であった。そのため有休とって、幼稚園への申し込みやら面接やら手続きやらの入園関連の面倒ごとと赤ん坊の子守を、妻と手分けして交代して…と奔走した次第。


港北ニュータウン少子化のイマドキめずらしく順調に子どもの増えてる地域なので、幼稚園の入園もなかなか大変だ。今年の状況はわからないけれど数年前は、半月前から並ばないと入園できない超人気の幼稚園…なんてところもあった。行列確保のために田舎の爺ちゃん婆ちゃんを呼び出したり、バイトを雇う親なんかもいて、テレビ取材なんかもあったほどである。
かくいう我が家も、じつは昨年の申込に落ちた “幼稚園難民”でして……今年は週1日だけのプレ保育に通わせていたのだ。まあ選り好みしなければ他に潜りこめるところはあったんだけど…愛する息子だもの、信用できるところに入園させたいのが親心ってモンだ。“信用できる”幼稚園といっても無論、ゆるゆるライフの我が家のことだから、教育熱心で躾に厳しい幼稚園なんか望んじゃいない。子どもらしくのびのびと成長する手助けをしてくれれば、それでもう十二分に満足だ。行列のできる超人気幼稚園がウリにしているような、高度な教育プログラムは、我が家にとってはむしろ不要なものだから。


なんて言ってるけれど、
ホントは長男のときには、そういう教育熱心な幼稚園も検討してたんですけどね。だって幼児教育の段階から遅れをとったらイヤじゃん…親心として。だけど、見学会なんかで調べているウチに、その手の高度幼児教育や躾に熱心な幼稚園が、ものすごくキモチ悪く思えてしまったのだ…我々夫婦には。


超人気幼稚園の見学会に行ったら、園児たちが描いた動物の絵が飾ってあった。みんなものすごく上手でビックリ!……でも、なんだかものすごい違和感。やがてその理由がわかった…調和がとれすぎているのだ。みんな上手だけど、よく見るとみんなおんなじだ。たとえばブタを描いた絵の場合、ブタの鼻がみんな同じカタチ……例の“小判型にタテ線2本”のアレだ。本当のブタをよく見れば、実際にはあんな形なんかしてないことに気づくだろうに。他の動物の絵も、犬のヒゲやキリンの角に同様の類似点が……つまり、好きなように描かせたんじゃなくて、先生たちが見栄えのいい描き方を“熱心”に“教育”していたというワケだ。


また別の、やはり教育熱心な超人気幼稚園のハナシだけれど。用事でたまたま通りかかったら、運動会の練習中だった。ちょうど競技結果を発表するところで、「赤組の勝ち!」と先生が言ったとたん赤組は「ワーッ!」と歓声を上げて大喜び。なんとも微笑ましい様子。……だったんだけど。男の子がひとり、よほど嬉しかったのか浮かれて小躍りしていたら、となりの女の子に叱られた。で、その女の子のことばが、

「ワーッって言ったら、心の中でみっつ数えてからしゃがむ約束でしょッッ!」

……おいおい、マジかよ。あの嬉しそうな歓声までもが“教育”のタマモノだったのかよ。ワーッって声をあげて座るところまでが“しつけ”られた一連の動きだったとは。なんだかどこかの国のマスゲームに似てないかコレ?


そんなワケで、長男入園の時点で、教育熱心な幼稚園へは大事な我が子を絶対に行かせないぞ!…と誓った我が家である。


注記:
何度も書いたように、港北NT内ではそういう教育熱心な幼稚園のほうが人気が高く、すなわち港北NTに暮らす親子のニーズに合致しているということです。たまたま我が家の価値観とは真逆だというだけで、高度な幼児教育プログラムに熱心な幼稚園や親御さんを批判する気なんかまったくありません。なお、港北ニュータウン近辺の教育熱心な幼稚園についてのトンデモネタは他にもたくさんあって、あまりに笑えるのでズラッと披露しようかと考えたのですが、その特徴ある教育プログラムからどこの幼稚園か特定できるネタも多く、営業妨害だとか風評を害するだとか通園している親子を揶揄するな!…とかいうことになると私としても不本意なので、私自身が実際に目撃した正真正銘の実例だけをあげました。