科博の特別展【花 FLOWER】へ

Tuduki2007-06-08

そのうち見に行こうと思ってた特別展が、気づけばいつのまにやらあと10日あまりで閉幕……慌てて見に行くことに。


国立科学博物館で開催中の『花 FLOWER 〜太古の花から青いバラまで〜』http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2007/flower/index.html
さまざまな珍しい花(一部は模型)が展示されている…が、目玉はやはり「青いバラ」だろう。青い色素の遺伝子がないために、青色のバラは絶対に存在しない…というのが一世代前の常識だったのに(私の子ども時代の学習雑誌にはそういう内容のコラムもよく載っていた)、バイオテクノロジーの進歩によって生み出された…ってワケだ。いっぺん実物を見たかったので、今回の特別展では実物を展示するということなので、一度は足を運ばねば…と思っていた次第。閉幕前に行けてヨカッタ。


で、見てきました。なんとなく鮮やかな濃い青色を想像していたのだけれど、実際には薄い水色だった。キレイな色なんだけど、やっぱり違和感。……でもって、なぜか撮影禁止。



ちなみにこちらは撮影OKの青いカーネーション
バラより先に開発されて既に商品化されている。なお、青いバラカーネーションを生み出したサントリーの開発紹介サイトhttp://www.suntory.co.jp/company/research/hightech/blue-rose/index.htmlによると、青バラのほうも近々に販売されるらしい……ってことは、なにも慌てて特別展に行くこともなかったのかオレ?(笑)。まあ他の展示も見どころが多々あったので、損した気分はないのだけれど。



しかしながら、
「バイオテクノロジー」と呼ぶとカッコイイし明るい未来を築いてくれるようなイメージがあるけれど、おんなじ研究や作業を「遺伝子操作」と呼んじゃうといきなりネガティブなニオイがプンプン漂う気がするなぁ…と、つい思ってしまうのも正直な感情ではある。
特に、バイオテクノロジーの研究が盛んなのがサントリーやJ.T.など食品関連の企業が多いことも、消費者としてはなんとなく気になる。実態を知らないクセについつい勝手に不安な想像を抱いてしまうよなぁ…消費者としては。


今回の特別展や青いバラの開発とはまったく関係ないんだけれど、
たまたま森永卓郎氏のネット連載コラムで、「バイオエタノールが突然話題になったのは、アメリカの遺伝子組み換え作物の在庫処理が目的なんじゃないのか?」という疑惑に触れていた。http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/o/84/
確かにありそうなハナシだなぁ…と頷いてしまう。特に“主語”が傍若無人アメリカ様であるところが、いっそう信憑性を高めてくれる(笑)。なにしろ過去に“実績”がたくさんあるもんだから。学校給食が、コメという日本の食文化を無視してパン食になったのも、当時のアメリカで余剰備蓄されていた小麦を処分するためだった…なんてのも有名なハナシだし。


ところで、
科博の特別展のおみやげとして名物化しつつあるヘンテコ金太郎飴。今回はコレでした。


いったい誰なんだよ?…てなオモムキですが。 正解は「分類学の父」と呼ばれるこの方でした→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%8D
金太郎飴の使い方としては伝統的で正統派のハズなのに……なんなんだこの違和感は?(笑)