ああカン違い

Tuduki2007-06-06

ちょい不良オヤジ」を流行らせた雑誌【LEON】の元編集長・岸田一郎が、主婦と生活社を“円満”退社して創刊した雑誌【zino】。わざわざおんなじような内容の雑誌をつくるなんてあたりに、どれほど“円満”退社だったか如実に物語られてるよねェ……(笑)


イマ売りのが第3号だけれど、この号からとうとう表紙がガイジンになりました(笑)。創刊1号は笑福亭鶴瓶、第2号は田原総一朗…という過去2回の表紙モデル。オシャレ&モテ男とは縁遠そうなキャラクターを起用した狙いは判るけど、だったらピシッとカッコよく撮ればそれでヨカッタのに、わざわざ着崩させたモンだから……工夫しすぎで意味がわかんなくなっていた。過去2号の表紙から強烈に読み取れるイメージは「カン違いバカ男のための雑誌」であること……それじゃ売れないのも当然だよ!(笑)。


田原総一朗が表紙の第2号は、50,000部刷ったけど実売は1万を切っていた…というウワサ。本当なら相当にヤバイ。それじゃテコ入れも当然だけど、果たしていつまで続くものやら。そもそも年収2,000万超の「洒落金男(リッチーノ)」が、たかが880円の雑誌からオシャレ&モテ情報を仕入れるハズないじゃん…と思うが、まぁ実際にはそんなこと作り手側も承知の上だろう。優良広告主から高額の出広料金をせしめるためのまやかしだ。今回から表紙をガイジンのモデルに変えたことで、優良スポンサーも渋々御納得…というところだろうか?

そんなワケで、
雑誌好きのひとりとして、せっかくの“カン違いバカ男”テイストあふれる表紙からフツーのガイジン表紙へと路線変更したことに一抹の寂しさを覚える次第。でも心配は御無用だ……中身では相変わらず“カン違い”テイスト爆発だから。特に笑えるのが、岸田氏本人と思しき中年の洒落金男(リッチーノ)オヤジが、女性を食事にエスコートするデート指南マンガ。こういうデートにすればモテモテってのを、自分をモデルにした主人公にやらせて「読者に教えてやる」ってんだから、畏れ入るよなまったく(笑)。しかもそのマンガの中で、女のほうが“このヒトって、お金があるだけじゃないのね……ステキ♪”なんてモノローグで言っちゃうんだから爆笑必至。この笑撃のマンガだけでも、立ち読みする価値があると思う。他人様の目が気になり立ち読みすることすらも恥ずかしかった過去2号よりは、表紙がまともなガイジンになった分だけハードルが低くなったことだし(笑)、チャレンジしてみては如何でしょうか?



でもまあ、
こっちの“カン違いバカ男”は微笑ましいから、まあいいか。実害はないし…ってより、世の中そして人生はなんと多種多様な面白さおよび喜びに満ち溢れていることよ!…なんて豊饒感すらある。もっとずっと有名で社会への影響力が強くて実害タップリで迷惑千万な“カン違いバカ男”がいるモンなぁ……え〜と、その例のバカはいまドイツに行ってるんでしたよね? しかもこっちの“バカ”は比喩表現でも揶揄表現でもなくて、字義どおり「低脳」だということだし……なんともまあ、世の中そして人生から喜びを奪い去ってくれることよ! …sigh.