石炭をば早や積み果てつ
国費でドイツ留学した主人公がドイツの娘とイイ仲になっときながら、「お国のため」を言い訳に、出世のために日本へ帰る物語。面倒な別れ話は友人まかせ、ドイツ娘は発狂する…みたいな話(うろ覚え)。好きでもない…というよりむしろキライな物語なのに、高校の現国の授業で習って以来このフレーズが頭から離れない。
さて、石炭満載のこの船が向かった先は、我らが横浜港だったのだろうか?
……というわけで、本日は横浜開港148周年。
横浜開港祭の始まりです!http://www.kaikosai.com/
『横浜市歌』の作詞者が、『舞姫』の作者:森鴎外であることは、
横浜育ちならば常識だ!……と言いたいとこだがたいていの御仁は忘れてる(笑)。
昨夜の開港祭第一夜の様子。
コンパクトカメラの手持ちなのでへなちょこ写真はご愛敬(笑)。
現国の成績、
テストはだいたい人並み平均点なのにいつも通知表は「6」でした。
ところが、芥川だか鴎外だかがテキストだったとき、
作者本人の当時の状況をもとにして解釈をなさった某先生に
「作者の人生と照合しなけりゃ理解できないなんて、
作品として独立してないじゃないですか……納得できませんよ!」
と面と向かって文句を言ったら、それ以降、
テストはだいたい人並み平均点なのにいつも通知表は「8」になりました(笑)。
……成績づけなんてこんなもんだ。
いまの自分が、
高校生だったあの頃から望んでいた“言葉をいじる”仕事に就いてるモンで、
その点については、
あのころの自分をとりまいていた世の中に対して“勝った”気分で、
すがすがしい毎日を過ごしております(笑)。
くだんの横浜開港記念日、
2年後の2009年が区切りのよい「150周年」ということで、
いまから水面下では準備がすすんでいるそうだ。
単に、横浜の開港が150周年という地域的なお祝いにとどまらず、
「日本の開国150周年」とか「近代ニッポン誕生150周年」とか
「ニッポンが全地球規模で世界進出して150周年!」みたいな感じで、
横浜の始まりはニッポンの始まりだ!…というレトリックで押すというウワサ。