恐怖のハロー注意報

Tuduki2007-05-11

今日は朝から風が強い。東京23区では強風波浪注意報が発令中、交通遅延も起きている。


子どもの頃、「強風波浪注意報」のことを「恐怖ハロー注意報」だと思いこんでいた。
……なんて書いたら、いくらなんでもそりゃ作り話だろ!…と言われること必定だけれど(もちろん作り話です)、その代わりといっちゃなんだが、ダジャレで済ますに飽きたらず『ハロー警報』という曲を高校生のときにつくったのは正真正銘の事実である。しかも、今日のような風の強い日には現在でもついつい口ずさんでしまうんだから、困ったモンだ。高校時代といったら25年も前……うへぇ、 4分の1世紀も昔じゃないか。

それはこんな歌詞である。


「ハロー警報」

キミは キミのパパとママの 大切な“お嬢さま”
だからキミは いつもボクが 話しかけても 知らんぷり
目を合わそうとしても 目をそらしてしまうから
あげかけたボクの手は 宙を舞うだけなのさ(だけなのさ だけなのさ)

 ハロー ハロー! 「ハロー警報」解除して!
 ハロー ハロー! 「ハロー警報」解除して!

いつのまにか空は ホラ 晴れているから……


む〜〜〜ゥ…… 我ながら呆れちゃうほどくっだらない歌詞だよなぁ。甘すぎるし、言葉足らずだし、そしてなにより凡庸だ(笑)。
ついでだから説明すると、“あげかけたボクの手は 宙を舞う”というのは、「やぁ!」と手を挙げてアイサツしようとしたらサーッと逃げられちゃったので、挙げた右手が行き場を失ったさまを表している。また、“いつのまにか空は ホラ 晴れているから”というのは、強風波浪注意報の風が、雨雲を吹き飛ばしたイメージなんだけど……今日の東京の空を見るまでもなく、風が強くても最初から空が真っ青なことなんてよくあることだし、こんな歌詞でそういうイメージを思い描かせようってのは、無理がありすぎるってモンだ。それにそもそも「波浪警報」だけじゃ「高波に気をつけろ!」という意味だけだから、空も雲もなにひとつ関係ない…トホホ。
それから念のため、“(だけなのさ だけなのさ)”は言うまでもなくコーラスである(笑)。


今でもフンフン鼻歌しちゃうくせに、文化祭など人前では一度も披露したことがなかった歌だ。理由はカンタン、単に2番の歌詞が思いつかなかったから。これ以上のイメージがまったくちっとも頭に浮かばなかったのだ。声をかけようとしても知らんぷりする女のコ……男子に免疫がない箱入り娘のせいなのかorお高くとまってるせいなのか歌詞をつくった本人にすらワカラナイが、どっちにしろ「ハロー」ぐらいで警戒する女のコなんて見たこともなければ興味もなかったんだろな高校時代のオレ(笑)。


なんともコッ恥ずかしい歌と思い出だけれど、出来損ないの歌だって四半世紀も過ぎれば、妙なニオイを生じながら発酵して…こうして他人様に披露できるネタになるってモンだ。この創造物もようやく日の目を見たというか…ようやく“成仏”させられる思いである(笑)。