「こどもの日」というより「こどもの週間」

Tuduki2007-05-07

黄金週間は9連休にしてみた次第。これまでの記憶にないくらい長い休みだった。過去には年末年始の休みを伸ばして2週間近く休んだこともあったハズだけれど、年末の大掃除も正月料理の買い出しも両方の親への挨拶まわりもしなくてよいんだから、なんてゆるゆるなスバラシイ連休なんだろう! すっかり味をしめたよ私は。


……といっても、
仕事を休んだからといって自分の時間が出来るわけでもなく。黄金週間は、徹頭徹尾まるまる息子3人の相手に明け暮れたのであった。まぁ、とっくに諦めているつもりではあるんだけれど、それでも「もし子ども達がいなかったら気ままに海外旅行だって行けただろうに…」とか「せめて子どもがひとりだけだったら旅費だって安いモンだし、なにより以前のマンションに住めてたから家を建てて莫大なローンを背負うこともなかったんだよなぁ…」なんてことを、やっぱり多少は考えたりするもんだ。


息子たち3人の相手をするのはやっぱり妻も大変なようで……。連休初日の28日、私は友人の結婚パーティーに行ったのだけれど、「ええっ!? ウッソ〜…そんなハナシ全然聴いてなかったよ!」とひどくうろたえる妻。「ッたく、あたし独りでどうやって3人の相手すりゃいいと思ってんのよ!?」と怒り出し、「もし本当に妻と息子3人を置き去りにして出かけるっていうつもりならねェ、もォ絶対…絶対にアタシは……」なんて脅かすもんだから、いったい何を言い出すのかと思ったら、
「もォ、絶対にWii買っちゃうんだからね!!」
……ってなんだよ結局は新しいゲーム機を買いたいだけじゃんかよ(笑)。でもって本当にその日、朝イチでWiiを買ってきた妻なのだけれど、なるほど確かにコレはオモシロイ。しかも子どもらに遊ばせといて、親がひと息ぬくのにはちょうどいい(笑)。


まあWiiの話はともかくとして、
そんな具合で、以降の休みの日は、近場とはいえ海やらフィールド・アスレチックやらに連れていったのだけれど。どこに行っても家族連れがあふれかえっていて、「全国のお父さんお母さん、お互い頑張りましょう!」と握手して健闘を讃え合いたいキモチでいっぱいだったよ私は。


子どもがひとりくらいなら親も一緒になって遊べるし、また兄弟や友達代わりの役目として一緒に遊ぶ必要もあるんだろうけれど、ウチの3兄弟は勝手に四方八方へと走り出してしまうので「一緒に遊ぶ」どころではない。それぞれがどの辺にいるのか目を光らせながら、着替えや遊具満載の重たいカートを引っ張って後を追いかけるのが親の役目だ。ほんの一瞬、目を離すとその間に間違いなく危ないことやり始めてるので、慌てて走っていってフォローする……そんな繰り返し。なんだかタレントのマネージャーみたいだよなぁ…なんて思いながら心身ともにくたびれる。でも、退屈したりお腹が空いてくると、ゾロゾロと列をなして私や妻の後をついてくる。なんだかカルガモみたいだよなぁ…なんて思うとまぁ、くたびれ感も回復するってモンだ。


フィールド・アスレチック施設に来ているよその家族を見て、男の子と女の子の兄弟姉妹だったりすると「うまいこと産み分けやがったなぁ…」なんて考えてしまう我が家は、息子オンリーの3兄弟。ついつい我が家とおんなじように息子がたくさんいる親子に目がいってしまう。


「こうして見ると、男の子だけの四兄弟ってのも結構いるもんだなぁ…」
「そこでお弁当を食べてるのはホラ、男の子4人兄弟にプラス5人目の赤ちゃんは女の子みたいよ。よっぽど娘が欲しかったんだろうねェ…」
「考えてみれば’70年代アイドル【フィンガー5】の妙子が末娘…ってのも、子だくさんの沖縄事情を差っ引いても要するに、そういう意味だったんだよなぁ…」
「子だくさんママドルがウリの堀ちえみチャンのところも、5人目でようやく女の子が産まれたのよね。あと、中山ヒデ(秀征)のところはたしか息子4人のハズよ」
「やけに詳しいなぁオイ(笑)。でも、こうして周りを見ても女の子だけの三姉妹・四姉妹ってほとんどいないな。女の子は連続では産まれにくいのかな?」
「あんた…バッカじゃないの? どうしても娘が欲しいって思う親はたくさんいても、どうしても息子が欲しいなんて親はそれほどには多くない…って理由に決まってんじゃないの」
「あ…そうか。なるほどねェ……」
「それにね、女の子だけの家族がウチみたいに海やフィールド・アスレチックなんかに来るワケないじゃん。三姉妹四姉妹の家族は今ごろ、デパートでお買い物したり美術館に出かけたりしてんのよきっと!……ちぇ」
「オイオイ、“ちぇ”はないだろ(笑)」
「フンだ……息子がたくさんいる楽しさも幸福感も知らないで、フリルのヒラヒラした服でもせいぜい着せてなさいよ!」


なんて会話を、息子たちの着替え〜絶対に汚すか汗びっしょりにするんで、2セットずつは必要〜が詰まったカートを引きずりながら延々と続ける、私ども夫婦だったのである。







……なお、わざわざ発表することでもないんでどうしようかと思ったんですが、
今年の秋、我が家はもうひとり増えることになりました。また息子です。四男です。バカの4乗です。さらにおバカさんの加速度がつくこと間違いナシ……私は今から楽しみです。(&ささやかな贅沢すらもとうとう完全にあきらめた:笑)