新しい店と最後の『ロッキー』

Tuduki2007-04-20

全国的には関係ないけど、港北ニュータウン住民は大注目の新ショッピングモール【ノースポート・モール】<http://www.northport.sc/>が明日21日オープン! 先月【ららぽーと横浜】がオープンしたばかりだというのに、また新規オープン。「港北」だから「North Port」…単純明快わかりやすいぞ!


で、今日の午後からプレオープンということなので、夕方から気持ちをサッサと週末モードに切り替えて、新しくできたシネコン見物も兼ねて、テーサツしてきたのだけれど……。


▲こんな外観

うへぇ…とネガティブな息がつい漏れてしまった。からかうのも気の毒なくらいの安普請で驚いた。
「飾り気がなくシンプルでモダンな…」とかなんとか形容できればカドも立たないんだろうけど……シンプルとかそういうのともまた違って、とにかく安っぽいのだ。数年後に撤去が決定している建物(例:かつての赤坂BLITSとか)を連想させる壁の質感。さらにトイレに至っては、木目調のビニールの壁紙…ってのが痛々しい。築30年の木造アパートをキレイにリフォームしたような雰囲気を醸し出している。


まあでも、質感の安っぽさや各フロアの天井が低い閉塞感も、台場あたりのショッピングモールでも同じようなモンだっけな。TOKYOのスタンダード仕様に合わせた…というワケか。……でもここは郊外のニュータウン、その空気感には似合わないなぁコレは。特に先月オープンの“ららぽ”のつくりがヨカッタだけに、製造コストを切り詰めすぎた感じがビンビン伝わってくるのはなんとも痛々しい。たぶん関係者も先月オープンのららぽを見て、しくじったぁ…と後悔したんじゃないかな。“ノースポ”には申し訳ないけど、質感だけじゃなく出店ラインナップも規模もデザイン意匠も、“ららぽ”の圧勝だ。


……といっても、ロケーションは港北NT中心部に位置する“ノースポ”の圧勝なんだけど。
……といったところで、しょせんは地方都市ヨコハマのさらに地方区港北NTの話なんだけどね。
ともかく上手に付き合っていきたいモンだと思った。


さて、映画館。
ららぽはTOHOシネマズだったけれど、ノースポのほうはワーナー・マイカル。TOHO系のららぽがやたらゴージャスだったのに比べると、ワーナー@ノースポは相当に安っぽくて窮屈で寒々しい。

ただし劇場内は、座り心地のいいイスで通路も広め。前列との角度もついていてスクリーンとの高さも適当で見やすく、ピントも明度も大きさもドンピシャなパキッとした映像で、とてもヨカッタ。


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さて映画の感想。観たのは『ロッキー・ザ・ファイナル』。


『ロッキー』シリーズは最初のだけが大好きで、「2」…「3」…「4」と回を追うごとにどんどんションボリして、とうとう「5」はビデオですら観てない私なのだけれど、完結編(予定)の最新作はまるで「1」のセルフ・パロディのようだった。……のだけれど、これはこれで「1」が大好きだった身としては非常に好感触! 

ところが、いちばん盛り上がってアツくなるべきボクシングの試合の場面で、急速に気持ちが冷えてゆく。……ヘタだよこの演出は。ロッキーと王者ディクソンの描き分けがまったく出来てない。若さvs. 老い、スピードvs.パワー、技術vs.精神力、修羅場経験値の有無などなど、対比させるべきネタは山盛りであるのに、それがまったく出来てない。だからせっかくの死闘なのに両方ともキャラが全然際立ってこない。ああ、やっぱり最後まで復活しきれないシリーズだったのかぁ……とため息ついた私だった。


のだけれど、
映画そのものが終わってからのエンドロールを観たら、もぉ涙ダダ漏れ、目が真っ赤。あっれはある意味ズルイだろ…………結局みんなやっぱり『ロッキー』が好きなんだよなぁ。そう思うと泣けてたまらないサプライズが最後の最後に待ってる映画でした。