惹かれたり、引かれたり

Tuduki2007-04-11

日曜の夕方17時からの『あ、安部礼司』(JFN系)というFMラジオ番組。http://www.tfm.co.jp/abe/


このラジオドラマに出ていた「岩月加奈」役の女性の声がなんとも可愛くて……そのせいで毎週欠かさず聴くことになったようなモンだ(笑)。そう思ったのは私だけでなかったようで、「あの声の主は何者だ?」と気になった人が大勢いたらしい。ウィキペディアを見ると「小関里恵」さんという方のようなのだが、検索しても全然わからないようで、あるヒトのブログなんか「“小関里恵さんって誰なんだろう?”と書いただけなのに検索でやってきた訪問者が激増。皆さん、ここには新情報なんかありませんよ!」と書いてある始末(笑)。
(4月からの2ndシーズンには登場してません。私も、間違ってやってくる方がいたら申し訳ない…と思って、騒ぎが落ち着くまでこの件を書くのを控えてました:笑)


そんな具合で結局、「小関里恵」さんについては謎のままなのだけれど、そんなふうに、たかが声にものすごく強い魅力を感じることってケッコウあるよなぁ…と。


昨年結婚した友人の花嫁さんは、声優の仕事の経験もあるそうで、結婚パーティーでは彼女がふざけてアニメ声でカラオケを歌う映像が流されていた。もちろんその映像は、「お客さんを笑わせる」&「花嫁さん本人を恥ずかしがらせる」ことを目的としたイタズラだったワケだけれど、それを一緒に見ていたひとりが、
「毎朝、あの声で起こしてもらえるのかぁ……!」
と言ったのには、笑ったというかなるほどたしかに…と花婿がものすごく羨ましくなったものだ。


また知り合いのある女性は、メシの席なんかでも普段の仕事ぶり同様にものすごい早口でペラペラベラベラ喋るのだけれど、だんだん酔ってきて喋るテンポもゆっくり落ち着いてくると、さっきまでが嘘みたいに、とても魅力ある声に変わる。
「このコのカレ氏だけが、まるでなにかの楽器みたいなこの甘く優しい響きの声をたっぷり聴けるんだなぁ…」と思うと、これまたやっぱり超ウラヤマシイ(笑)。


もちろん、なんだか理由も判らないけど心が震えるような魅力を生み出すものは、声ばかりとは限らない。


【FYTTE】4月号(先月号)の表紙を飾った森泉の写真なんてもォ驚くほどキレイな脚で、「こんな脚を持ってるんだったら、たとえどれほどアタマが悪くとも、本人もカレ氏も親戚一同も全然困らないだろうなァ」と思ったほどだ。いや、彼女の頭脳が明晰かどうか私はまったく知らないんだけどさ。

それから、予備校時代に通路をはさんで隣の席だった女のコは、顔のつくりだけで判断すれば「中のやや下」〜予備校生的にいえば「偏差値48」くらい(笑)〜って程度なんだけど、友だちと談笑しているときのその笑顔はとんでもなくチャーミングだった。一度も会話をしたことすらない女のコだったのに、もう20年以上も前のその笑顔は現在でもハッキリ思い出せる。「魅力」ってのはつくづく不思議なモンだ……。

それとは逆に、ふだんは美しい顔なのに“白雪姫にリンゴを渡す魔女の婆さん”みたいな引きつった顔で笑うヒトもいる。熱弁をふるっているのにギザギザした声が私をイライラさせる立候補者もいた。まったく「魅力」ってのは不思議なモンだ。

「なんだかわかんないけど生理的にイヤ」ってのはこういうことなんだろうな…と思うし、裏返してみれば、「なんだかわかんないけど生理的に好ましい」数値が許容量を超えちゃったときに、トツゼン恋に落ちちゃったりするんだろう。たとえ“美しい顔でしかも魔女みたいな表情で笑わない”美女だったとしても、「生理的に好ましい」なにかを感じなければ、好きにはならないモンだよなぁ…と思う。


もちろん妻にだって、「生理的に好ましい」なにか=「魅力」を強く感じたから、恋に落ちてついには結婚までしたワケである。それがいったい何だったのかは、恥ずかしいので秘密だ(笑)。私はいまでも妻の“ソレ”にはとても魅力を感じている。だが妻自身は“ソレ”がコンプレックスなようで、いつも“ソレ”を治したい…と言っている。


「オマエなぁ、オレが気に入ってるものにケチつけてんじゃねェよ!」と愛情をこめて私は妻に言うのだけれど……もちろん妻はちっとも聞いちゃいない(笑)。