クイーン・エリザベス2号を見物

Tuduki2007-03-07

超豪華客船クイーン・エリザベス2号が横浜港に寄港する…というので、私用があったもんだから遅刻ついでに見物にいってみた。


エリザベス2号が横浜に初めてやってきたときのことは、よく覚えている。“世界一の豪華客船”をひと目見ようと、野次馬が溢れかえっていた。横浜駅東口から市営バスに乗ったのだが、バスの中はギュウギュウでしかも途中から渋滞でほとんど動かなくなったもんだから、結局かなりの距離を歩くことになった。大桟橋も当然リニューアル前だから、現在のロハス趣味っぽい(笑)形状ではなく、コンクリの武骨なものだった。


▲写真はイメージですらありません……いくらなんでもここまで古い時代じゃない!(笑)

大桟橋はもう入れないというので、山下公園側から眺めたんだよなぁ…たしか。もちろん山下公園も見物客がいっぱいで、私は当時すでに小学生だったくせに、親父に肩車をしてもらったのを覚えている。初めて見る豪華客船クイーン・エリザベス2号は、船というよりは大都会・東京にあるはずの巨大なビルが、なにかの間違いで横浜港に放り出されたかのように、当時の私には思えたモンだ……。


大人(…というより既にオヤジ)になった現在、久しぶりに眺めた元“世界一の豪華客船”は、相変わらず巨大だった。

……でもなぁ、当時はもっともっとずっと巨大な怪物に思えたモンだが。それは私自身が大きくなったから…じゃなくて、現在の大都会・TOKYOの巨大建築物に見慣れたせいだろうな恐らく。


ところで
これを機会にエリザベス2についていろいろ検索してみたのだけれど……
横浜に初入港したのは’75年だったそうだ。…てことは、当時の私はすでに小学4年生? 今の長男と同じ歳じゃないか!うへぇ…小4にもなって身長160cmしかない親父に肩車してもらってたのかオレ??(笑)


それから船の名前について、私はずっと「〜エリザベス2世号」だと思いこんでいたのだけれどそれは間違いで、現職の女王エリザベス2世には関係ないらしい。「2」はthe secondではなくtwoなのだとか……勉強になるなぁウィキペディアウィキペディアによると、起工は1965年…てことは、私が生まれた年に作られ始めたワケか。なんだよじゃあこの船って私と同級生?……いわゆる「学年はいっしょ」というヤツか。


そうやって見ると、QE2号の巨大な威容はたしかに美しいけれど、どことなく開放感に欠ける印象もある。同じく大桟橋には、“ふつうの”豪華客船AMADEA(←売却される前は日本の客船だった飛鳥)も停まっていたけれど、各部屋バルコニー付きでワイキキあたりのリゾートホテルが船になったようなAMADEAのほうが、快適なんじゃないかな…という気がした。


▲ラナイのついたAMADEAの客室。
これと比べちゃうと、QE2は立派は立派だけれどなんだかオフィスビルっぽい。といっても、40年以上も前のコンセプトじゃやむなしか。


……でもまあ、どのみち船旅なんか我が家には永遠に無縁か…ちぇっ。リゾートホテルだろうとオフィスビルだろうと手の届きようもない。けれどせいぜい頑張って、木造平屋建て(←屋形船)の東京湾船遊びくらいは目指したいモンだ……でもあれはあれで結構な値段なんだよなぁ(笑)。