名は体を表す…かな?

「名前には命が宿る」なんて言うけれど(言霊ってヤツですね)……実際はどうだろう?


とっくに週刊誌じゃなくなってるのに【東京1週間】、
焼いてないのにラーメン屋の叉焼(チャーシュー)、
自立を強いるだけで支援してないのに自立支援法、
自由も尊重しなけりゃ民主的でもないクセして…………まあいいや、どうだって。
◆<中川自民幹事長>「忠誠心なき閣僚は去れ」講演で苦言呈す◆
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070218-00000038-mai-pol



それにしても政党名って、なかなかムズカシイ……どこもなんだか穿ってみればネガティブ要素含みというか。たとえば「民主党」なんて、「“自由”がないほうの“民主党”」という言葉のイメージがないこともないし(笑)。「国民新党」と「新党日本」は、言葉の意味としてはほぼおんなじことしか言ってない。しかも「日本国に新しくできた党」という単純な事実以外、なにひとつ情報のない名前だし……(笑)。


反対にイデオロギーを明快に伝えている名前は「共産党」。そのこと自体はわかりやすいんだけど、でもその肝を成す“共産主義”自体そもそもどうなのよ?…という気がする。かつては高次の社会体制なんて学者たちがもてはやしたそうだけど、実際どの国も成功してないし、幸せな感じもしない……所詮は机上の論理なイメージ。なものだから、選挙前のビラなんか見ると共産党のがいちばんまっとうなこと訴えているように思えるのに、「でも“共産主義”的社会を楽園だと信じちゃってんだよなぁ…彼らはきっと」なんて考えちゃうと、たとえ訴えには賛同してもどうにも投票しづらい気分になってしまう。自分たちのイデオロギーに正直で明快な名前のせいで損している感じ……潔いなぁとは思うけれど。


そんなふうに、名前のイメージで…あくまでイメージだけで考えると、「新党大地」ってのが個人的にはいちばん出来がよく思える。「大地を大事にする新しい党」っていうイメージは、昨今の流行のエコロジーだとかLOHASだとかと重なりやすいし、“大地”=私たちの国土…という言葉は、“共産”なんかとちがって異論反論をもつ余地がどこにもない言葉だし(笑)。「愛国法」とか「美しい国」なんかとおんなじで、その訴える中身に異論があったとしても、その名前には反対しづらい。視野狭窄的に「じゃあ貴様は国を愛していないのかよ? 美しい国にしたいと思わないのかよ? 大地を大事にしなくていいのかよ?」なんて言ってくる人が大勢存在しそうだし、「だからオレが言いたいのは名前じゃなくて内容のほうでェ…」なんていちいち説明する気を萎えさせる、危険な魅力をもった名前だと思う(笑)。もちろん鈴木宗男氏のホームタウンである北海道民にとっては、大地=北海道そのものであるわけで、そうした点でも“上手な”命名だなと私には思える。


社会民主党」については、ちょっとビミョー。かつて「世界でただひとつ成功した社会主義国家は日本だ」という国際ジョークがあったような、“民主”主義を尊重しつつも“社会”主義的に弱者の生活も守る…という戦後ニッポンの復興を支えた社会体制を是とするのなら、この名前で正しいことは正しいけれど……なんだかどっちつかずの感じ。いいとこどりを狙ってるのを世間に見透かされてる…というか。社会民主党初代党首の村山富市が、首相になった(社会党:当時)とたんに「自衛隊は合憲!」と突然明言して、「それまで自衛隊&安保にあれだけ大反対してたのはなんだったんだよッ!?」と思いっきりズッコケさせてくれたのは1994年。現在は再び「自衛隊違憲」という主張に戻っているようだけれど……だからって素直に信用しづらいよなぁやっぱり。


憲法9条の改正に反対する私としては、もし「護憲民主党」という名前の政党があれば絶対に投票するんじゃないかな…と思う(笑)。
でも、政党名がその主義主張や実態を正確に表すとは限らないことは現状を鑑みれば明らかなんだから、騙されちゃダメだぞオレ……(笑)。