いろんな意味で、ニオイに弱い

Tuduki2006-11-13

昼近くの遅い出社……各停の列車は空席だらけ。たまにはウトウトうたた寝しながら通勤というのもオツなもんかな…と、珍しく座席に腰を下ろし、背中に暖かな日光を浴びつつゆっくり目を閉じた。さて、1時間弱の心地よいひとときを味わうとするか…………


……なんて思っていたのも束の間。
結局は慌てて席を立ち、いつものように急行に乗り換える羽目に陥った。それは何故かというと、隣の駅で乗って隣の席に座った御婦人の香水があまりに強すぎて、呼吸困難になってしまったからだ。酸欠の金魚になった思いで、急いで次のあざみ野駅で降りて深呼吸……はぁぁ死ぬかと思ったよ。


普段は特にニオイに対して嫌悪感を持つことは少ないのだけれど。ノンスモーカーの割にはタバコの煙にも寛容だし、嫌煙権を主張する気なんかサラサラないし。タバコに関してはむしろ煙のニオイよりも、喫煙者が吸ってないときのムワムワした口臭のほうがよっぽどイヤなので、むしろタバコのニオイで口臭のニオイを隠してほしい…と思うときがある。けど、これはまあ別の話か。そんなワケで食事中の喫煙だってたいていの場合、それほど気にしない私だ。ただ、焼き肉なんかならまだしも、刺身や寿司みたいにタバコの煙のニオイが移りやすい生魚料理の前ではさすがに吸わないでほしいと思うものの、生魚の前で平然とタバコが吸えるってことはつまりニオイが移っていることにも気がつかない味覚嗅覚ってことだろうから、それを注意したところで、相手はきっとインネンつけられたとしか思えないハズで、余計なアツレキを生まないためにも黙っていることにしている。けど、これもまあ別の話だな。(そんなワケで私を前にして喫煙するのはまったくノープロブレムですが、生魚料理を前にして喫煙するのだけはホントもうマジでカンベンしてください:笑)。


などと、香水のキツイおばさん(&喫煙者)にヤラれがちな私であるのだが、じゃあオレ本人はどうなんだよ?…と攻撃されたら、もう40過ぎのオヤジだし例の「加齢臭」ってヤツもそろそろか…なんて怯えたりする毎日でもあるのだ(笑)。ちょっと外を歩いて軽く汗ばんだらもうTシャツを替えたくなってしまうもんだから、私のバッグの中にはいつでも汗くさい下着が丸まっている。それからまた、汗のニオイを怖れるあまりについつい制汗スプレーをかけすぎて、脇の下が真っ白&シトラスの香料がプンプンのニオイまみれなんてこともしばしばだ。……ってオイオイ、それじゃ香水おばさんに文句をいう資格なんか微塵もないじゃないかよオレ(笑)。ダメじゃん。


「香水おばさん」といえば、編集部にしばしばやってくる女性〜40代半ばくらいか?〜も、香水が理由で印象強い。なにしろそのニオイで“あ、さっき例のオバサンが来たんだな”と思うくらい香りが強いハズなのだけれど、そのオバサンの香りの場合は、石鹸系というかなんというか…要するに“甘く優しくサワヤカな香り”なのである。その香りのせいで、その女性と一度も話をしたことすらないクセに、「あ、イイ匂いのオバサンだ♪」なんて具合に勝手に好感を抱いちゃったりして「きっといいひとなんだろうなぁ…」などと決めつけちゃったりする始末である(笑)。


まったくもってニオイには気をつけねば……いろんな意味で。