童謡リミックス
3人の息子たちのノリにはいつも笑わせてもらっている。
コドモゴコロにも「ウケたっ!」と手応えを感じる瞬間は快感なようで、私が大声で笑うモンだから競うように新ネタを用意してくる。なかでも幼稚園児の次男は独特なセンスで、すなおな意味で子どもらしくオカシイというよりも、よくもそんなことを思いつくもんだ…と感心することもしばしばなのだが、その次男にとって最近のマイブームが「童謡リミックス」。……もちろん次男本人がそんな名称をつけるハズはなく、私が勝手にそう呼んでいるワケだけれど。どういう内容かというと、歌(歌詞とメロディとも)をいったんバラしてから別の順番に並べ直したり、いくつかの歌をツギハギしてちがう内容にしたりして、そのとおりにメロディに乗せて歌うのだ。
などと書いてもイマイチ判らないだろうから、実例を示してみる。
(例1)『ぞうさん』の1番と2番をリミックス
♪ぞうさん ぞうさん おはなが すきなのね
そうよ かあさんも ながすぎなのよ
……1番の「おはなが ながいのね」と2番の「だれが すきなぁの」を混ぜて歌うことで、象さんの鼻への執着心が生まれてしまった(笑)。また「ながいのよ」と「すきなのよ」を足して「ながすぎなのよ」にしてしまう次男。この歌詞でちゃんと正しいメロディに乗せて歌うんだから親バカな私にはタマラナイ(笑)。
(例2)『チューリップ』をリミックス
♪さいた さいた きれいだな
どこからみても チューリップの花だ
……これではチューリップのきれいな感じが台無しだ(笑)。
ほかには「♪ぼォくらはみんな〜ともだちな〜んだ〜」(手のひらを太陽に)や「♪海はひろいな 日がし〜ず〜む〜」(海)のように、歌詞の最初と最後だけくっつけてしまう“チョーみじかいうた”というのもお気に入りなのだが、そのうち、あるオモシロイことに気がついた。それは……
発見:『チューリップ』の「きれいだな」の部分は、どんな歌にもくっつけられる。
「ミ・ミ・レ・レ・ド〜」という、基本というか王道というか無難というか要するにクセのない素直な終わり用のメロディに「きれいだな」なんて、ある意味なんにも大事なことを言ってないぞんざいな歌詞のおかげで、どんな歌のどんな部分にも添えることが出来ることに次男が気がついたのだ。で、これがオモシロイ。
“♪そうよ かあさんも …きれいだな〜”(ぞうさん)
“♪くまさんの、言うことにゃ …きれいだな〜”(森のくまさん)
“♪手ェのひらを、太陽にィ、透かしてみれ〜ば〜 …きれいだな〜”(手のひらを太陽に)
“♪ミミズだ〜って、オケラだ〜って、アメンボだ〜ってぇ〜 …きれいだな〜”(手のひらを太陽に)
“♪イチローさんが牧場で …きれいだな〜”←これは元のメロディも「ミミレレド」で一緒!
……1拍おいてから(四分休符)、ゆっくり歌う(四分音符4つ+二分音符)のが上手につなげるコツだ。(…なんて書いてはみたけれど、別に試して歌ってみなくてもいいです:笑)