前号からのあらすじ

Tuduki2006-11-01

<これまでのあらすじ>
秋の嵐に自然の息づかいを感じたりなどして悠々自適に過ごしていた都筑ジョン右衛門41歳。しかしその背後にはいつのまにか、仕事のヤマがひたひたと忍び寄っていたのだった。新聞やニュースを連日にぎわす子ども達の不幸なニュースに胸を痛め、楽しいネタを書く気にもなれないうちに月日は流れ、いつの間にやら「暑さ寒さも彼岸まで」。本格的な秋の訪れを知る。しかし新居での秋を味わうまもなく、ついに仕事の本格的なヤマを迎えてしまう。毎週、月曜の朝、4泊分の着替えをスーツケースに詰め込み「じゃあ行ってきま〜す」と妻子に明るくアイサツする都筑ジョン右衛門41歳。平日は東京暮らし…といえば聞こえはよいが実態は編集部で寝泊まりする生活。風呂と布団が会社にあるのがせめてもの救いだ。帰ってくるのは土曜日の朝だ。1週間ぶりに家に帰ると、造園業者の手によって芝生と樹木が植えられていて、庭の眺めはまったく別の景色になっていた。そして丹波哲郎氏の逝去の報に接し以前仕事でお会いしたことを懐かしく思い出したり、米米CLUBの再結成LIVEのさなかに以前仕事でお会いしたあとデザイナーに怒られたことを懐かしく思い出したり、原稿を書きながら固有名詞や漢字が思い出せなかったりしているうちに、いつしか秋は更けて3週間あまりの東京生活もこれまたいつのまにか終わりを告げていたのであったが、果たして……


というわけで、御無沙汰してしまいました。
ようやく楽になったけれど、東京と横浜(港北ニュータウン)なんてそれほどの距離でもないのに、その往復に費やす時間すらも惜しむような生活は、毎年のようにやっていることとはいえ、なかなか堪えるものがあった……やはりトシだろうか? ルビに濁点がついてるかどうかがよく見えなくて、初めてルーペを使ってしまったし。口をへの字に曲げながらルーペや虫眼鏡をのぞきこむ諸先輩のしぐさを、「うわっ…ジジくせぇ」と若いころは思ったものだが、ついに今度は私が「ジジくせぇ」と後ろ指をさされる番なのだ(笑)。


米米CLUBのライブには平日と週末に1回ずつ行った。仕事の状況を鑑みれば、まっとうな社会人&会社人ならば平日のほうは当然あきらめるべきだったのだろうけれど、もう今回の再結成が最後かもしれなかったものだから、仕事を中抜けして横浜マリーナへ向かった。もちろん新幹線を利用だ。新横浜から港北ニュータウンの我が家までは、タクシーで2000円ちょっとの距離なのだけれど、仕事が山盛りだったので1秒たりとも帰宅せず、そのまま再び新幹線で編集部に戻った。わあ、なんだか東京のヒトみたいだなオレ…なんて思ったりして。解散撤回(ホントは「解散撤廃!」と言い間違えてたのだが)宣言は、会場でナマで観られたのが嬉しかったなぁ……正直いうと「やっぱり昔とはずいぶん変わっちゃったなぁ」とわりとネガティブな感想を抱いていたのだけれど、「解散撤廃!」の声でヨシ、次も楽しみだぞ!…とポジティブな感想に鞍替えした私なのであった。


そして今日。編集作業はもうほとんど終わり。あとは数週間後に書店に並ぶのを待つばかり。子ども向けの書籍なのだけれど、読者は楽しんでくれるのだろうか…と期待しつつ。ヘンな間違いとかやってクレームが来なきゃいいが…と畏れつつ。でもなんだかのんびりした気分でいる、今日の私である。