深刻な夏不足
今年の私の夏はなんだかとても忙しい。
土日は一応、息子たちと過ごすために必ず休むことにしているけれど、世間がお盆休みの時期も休みを返上して通常どおり働いていた。それでも思うようにはかどらない……時機を逸した書きかけボツ日記の残骸がPC画面上に散乱している。
……あれ? いま決まり文句で“お盆休みを返上”と書いたけれど、そういえばもともと弊社は好きなときに勝手に休んでいい(←休めれば…の話だが)会社なので、いわゆる「お盆休み」はもらってないんだったっけ。ハナからもらってないのだから“返上”なんてできるワケないのか日本語的には。まァそれはともかく、一年の半分が夏でもかまわないと思っている私には、この「夏不足」はケッコウ深刻な問題だ。夏を夏らしく過ごせなかった鬱憤がいつ爆発するか…今から心配だ。いま気づいたけれど、「忙しい」という漢字は“心(りっしんべん)”が“死ぬ(亡)”と書くんだねェ……なるほど。「慌ただしい」は“心(りっしんべん)”が“すさむ(荒)”か……ふぅむ。
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先日のこと。出先で小一時間ほど暇が出来てしまい、たまたま目についた激安イタメシファミレスの【サイゼリヤ】を喫茶店代わりに利用した。グラスワインがたったの100円だとはッ……思わず天を仰いだ私である。もう夕方だったのでデキャンタ(小)〜グラス2杯強の量でなんと190円也!を頼む。
となりのボックス席は大学生くらいのグループ。男1+女3のハーレム状態だ。
タバスコの小瓶をいじりながら男が語る。
「こないだよォ…タバスコのイッキ飲みやったんだぜオレ、渋谷の居酒屋で」
「スゴーイ!」「楽しそ〜う!」「それでどうなったんですかぁ〜?」と女たちの嬌声。
「もう二度とやらないでください!…って店員に怒られちゃったんだよねェ。ふふん」と得意げな口ぶりの男。
……………………やれやれ。
どうしてあの年頃のオトコってのは、みっともないくらい必死になって女のコの気を惹こうとするのだろうか?
タバスコのイッキ飲み、やれるモンならやってみろよ……たった今そのコたちの目の前でよ。「イッキ飲み」と言えるくらい一気に中身が出てくることなんか絶対にあり得ないことがわかるから。
本当にタバスコのイッキ飲みにチャレンジするならば、あの小瓶をチュウチュウ吸ってもてんでダメで、小さなグラスかなんかにタバスコ瓶を何度も振って出した中身をいったん集めてそれをイッキするしか方法はないのだ。(或いは、小瓶そのものを割る…というワイルドな方法もあることはあるか)
しかも、仮にグラスにタバスコ汁をとりだしたところで、それをホントにイッキ飲みできるヤツなんて、どれだけいることか。また、もしもホントにイッキ飲みに挑戦してたら、「店員に怒られました、チャンチャン…」なんてつまらないオチなんかで終わるもんか! …ったく。実際にはタバスコのイッキ飲みなんてやってもいないクセに、女のコの気を惹こうとしてフカシこきやがって……!
……………………ああ、はいはい。そうですよ。
およそ20年前、女のコの気を惹こうとしてタバスコのイッキ飲みを試みたバカは、どうせこの私ですよ! しかも、タバスコを口にする以前に、目や鼻腔にツンツン染みて、辛(つら)すぎるやら辛(から)すぎるやらで結局ほとんど飲めませんでした! カッコ悪いばかりか、場がすっかりシラけましたよ、どうせ…フン!(笑)
まったくあの年頃のオトコってヤツは…………sigh
(でも実際にやっただけオレのほうが偉いよな…と自画自賛。ゼロはいくら足してもゼロだ!)