発掘作業と定点写真

Tuduki2006-07-28

天高く何層にも積み上げられた
巨大で重いブロックを
ひとつずつ…少しずつ…時間をかけて
丁寧に切り崩してゆく

そして、
今ようやくその建造物の全貌が垣間見えたのだ
切り崩されたブロックの壁の向こうから現れ出でしは
堅牢なる楼閣の奥深き処に
古(いにしえ)より隠され続けた宝物
宝物の精が叫ぶ…「余の眠りをさまたげるのは何者ぞ」


……てのは勿論言うまでもなく、あくまでイメージの世界でして。
“翻訳”すると実際にはこんな具合です。


天高く何層にも積み上げられた巨大で重いブロックを
天井まで何段にも積み重ねていた引っ越しのダンボールを、
ひとつずつ…少しずつ…時間をかけて丁寧に切り崩してゆく
週末のたびにちょこちょこダラダラと荷ほどきしていました。

そして、今ようやくその建造物の全貌が垣間見えたのだ
で、最近ようやく新居の全体が見えるまでに荷物をバラし終えました。
切り崩されたブロックの壁の向こうから現れ出でしは
片づけたダンボールの山の、さらに奥から出てきた荷物は、
堅牢なる楼閣の奥深き処に
鉄筋コンクリート製のマンションの室外トランクルームに
古(いにしえ)より隠され続けた宝物
入居時以来ずっと仕舞いこんでいた私の“おタカラ”。
宝物の精が叫ぶ…「世の眠りをさまたげるのは何者ぞ」
“オタカラ”のキモチはこんな感じ?…「放置しないで使ってくれよ!」



……というわけで、
実際に8年ぶりに“発掘”されたのは私のギター。日用品が溢れかえった以前のマンションでは妻に邪険にされ、共用廊下にある物置の奥にずっと入れっぱなしだった。いったん入れるとめんどくさくて出したくなくなるんだよねェ……

ようやく…本当にようやく荷物が片づいてきたので、久しぶりにケースから取り出してみた。微妙に錆びてザラザラした弦をそっとつま弾いてみる。

ギターなんてもうしばらくいじってないモンだから、ふにゃふにゃの指先が痛くなるんじゃないかな…なんて案じていたけれど、指先どころか、早々に手首が痛くなってツるかと思った。


……可愛そうなギター。
はたして次に触れるのは、いつになることやら。


なお、せっかくなのでようやく外観ができあがった我が家の定点観測写真も添えておく。写真のほうが雄弁だと思うので、余計な解説はパスだ。







念のために断っておくが、
椰子を植えたからって、庭にプールがあるワケではない。また、大きい家に見えるのは広角レンズを使ったからで…要するに目の錯覚だ。