誕生日にほしいのは……

Tuduki2006-04-29

4月21日の朝。出がけに三男(2歳)の観ていたNHKおかあさんといっしょ』にふと目をやってものすごく驚いた。なにしろ歌のおにいさんとおねえさんが突然、お誕生日がどうしたこうしたと話し出して、お誕生日を祝う歌を歌い出したのだから! ……そう、その日は私の41歳の誕生日だったのだ。

たしかに私はNHKに何人か知り合いもいるし、高校の同級生がふたりもNHKに就職しているものだから、おそらくそのあたりから4/21が私の誕生日であることが『おかあさんといっしょ』制作者の耳に入ってお祝いの歌を歌わせてくれたのだと思うけれど……いったい公共の電波をなんだと思っているんでしょうか!? 個人情報の保護という観点からもまったく誉められたものじゃない。お祝いの気持ちには感謝するけれど、まったくこれでは私としても有り難迷惑である。



……と、ここらで「冗談で書いてますよ」と明記しとかないと、たまたま初めて読んでくれた方に「うへぇ…アタマのオカシイ奴の日記に迷いこんじゃったよ」と誤解されかねない(笑)。まあ、とにもかくにも朝からそんなサプライズな偶然のギフトを、背中に羽のはえた裸の小僧たちが天からふりまいてくれるなか、新しい歳の第一歩を踏み出した私なのであった。



さて、そうして41歳としての一週間を経て現在に至る私である。平穏無事に…なにごともなく……まさになにもなく。バースデーケーキさえなく…お祝いのご馳走すらなく……っておい! いくらなんでもここまで“なにごともない”のは、そりゃあんまりじゃないか? 嗚呼、我が妻よ子よ!


「引っ越しの片づけもまだ済んでないんだもん、今年は仕方ないよね!」とは妻のことば。
最後の“ね!”がやけに力強くて、有無を言わさず同意を促す(…というより同意を強いる)口調である。我が家のピラミッドの頂点に君臨する女王のおことばであるのだから、でももストライキもない。へちまもない。


「大人の場合は、誕生日の人が周りのひとたちに感謝してプレゼントを配るようにするべきだと思うんだよね」
これは長男の発言。笑わせるにはもうひとひねりほしいところだけれど、父親の私に向かって努めてクールに第三者的な口ぶりで話すあたりに工夫がうかがえる。お、なんかわかってきてるじゃん…と思う。

「おかわり!」という次男の声を最近よく聞くようになった。なだめてもすかしても小食で、むりやり食べさせるとすぐにゲロゲロとリバースしていたのに。そんな次男に対抗して三男も「おかぁり!」。コイツは次男のことを3歳も年上の兄ちゃんだとは理解してないようで、いつでも偉そうだ。からだの大きさも次男ともうほとんど変わらない。


そんな子どもたちの様子を見ていると、まあ誕生日に限らず普段からいろいろと贈られてんだなオレ…と思ったりして、そうした日常の幸福を天から授けてくれる、背中に羽の生えた裸の小僧たちに感謝しちゃったりする私なのである。背中に羽は生えてないけど裸で家の中を駆け回る我が家の小僧たちも、これはこれで立派な天使だよな…と。


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余談だが、さっき妻から「新しい自転車を買っていいよ」と許可がおりた。私が自分で買いに行って自分のボーナス一括払いで支払うのだけれど、それでも我が家的にはこれが41歳のおたんじょうプレゼントなんだろう。妻に感謝。さっそくあとで買いに行こう…ゴールデンウィークの後半には乗り回せるかな。

というワケで、皆様もすてきなゴールデンウィークをお過ごしできますように!