妻、バンザイ!

Tuduki2006-01-31

本日1月31日は、1(あい)+31(さい)→《愛妻の日》だそうだ。


JAC〜日本愛妻家協会】という団体が提唱しているもので、年に1度の今夜1/31くらいは残業せずに早く帰って、妻に感謝しよう!…という運動のようだ。
サイト<http://www.aisaika.org/index2.html>を覗くと、今夜20時ちょうどに全国で一斉に「ありがとう!」と妻に言おう!…という企画が進行中、ご丁寧にカウントダウンの時計まで表示されている。大袈裟な団体名はもちろんシャレで、愛妻家の気分を遊ぼう…という趣旨。サイトの隅々にはいろいろと自虐的なネタが散見し、苦笑しつつも、私と同様の立場に陥った“カッコ”つきの“愛妻家”が世の中にはなんと多いことよ…と同情の念を禁じ得ない。

エイプリル・フール》が「年に1度この日だけはウソをついても許される日」と認められているように、本日《愛妻の日》も「年に1度この日だけ妻を愛すれば許される日」と認められれば、残り364日間いかに平穏無事に過ごせるだろうか! 願わくはそうした免罪符な日として社会認知されんことを!…などとは妻の前では口が裂けても言えぬ。


だがしかし、日頃から妻をも恐れぬ不届き者の諸兄ならば今さら「今日は奥さんに感謝する日ですよ」と他人様に言われたところで、のれんに腕押しのはず。むしろ私のように既に現状からして365日24時間ずっと“愛妻家”を強いられる同朋たちが、今さらさらに「今日は奥さんである私に感謝する日なのよ」と妻に言われ、「国を愛することは国民の義務です」とわざわざ明記して「愛」を強制するどこぞの新憲法草案のように、きゅうきゅうな思いで“愛妻家スパイラル”の闇穴へと墜ちていくだけなのではないか…という危険もこの際、声高に指摘しておきたい。


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建築中の新居。先週末に屋根もできあがり、全体のシルエットが見えてきた。
2階のバルコニーに出ると、おひさまがさんさんと射してとても気持ちがいい。戸建てを手に入れることを俗に“一国一城の主”などと喩えるが、建築中の現物を見て「自分の城かぁ…」とガラにもなくしみじみしてしまった私である。
と同時に、「城」→「幽閉」とついつい連想してしまう根っからの“愛妻家”体質である私だ。だって、この家のローンに縛りつけられて自由を失ったのは、この私自身ではないか。しかも、よくよく考えれば私はこの城の“主”ではないし……実権を握るのはまぎれもなく妻だ。仮に妻の“帝政”が崩壊し、我が家が“民主制”に移行したところで、子ども達は全員妻の支持者だから実情は変わらない。妻の肩書きが「女王」→「大統領」に替わるだけであるトホホ。
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今日は《愛妻の日》なんだってさ…と妻に言うと、「え? またなにかもらえる日?」とリアクション。なにゆえ“なにかもらえる”日だと思うのか…妻よ? しかも“また”ってどういうことよ…?


今日31日は、今日(きょう)+31(さい)→《恐妻の日》だそうだ……あれれ? 
本日のタイトルからもついつい、「バンザイ」→「バンザイ・クリフ」→「玉砕」と連想の連鎖を繰り広げてしまう、根っからの恐妻家体質な私なのだった。
(日本人男性は照れくさくて本音が言えないのね…などと、努めて極めて好意的に読んでいただければ幸いです)