サンタクロースはアジア人?

Tuduki2005-12-21

いよいよ今週末は、クリスマス。
まあ華やかなクリスマスは所帯持ちの私には関係ないですが……ちぇっ。
今週は仕事の帰りに子どもたちのプレゼントとプレゼント袋(←デパートの包装紙だとサンタからじゃないじゃん…と疑われるので)を探し歩いてます。また「ついでに新しい携帯電話と小型のデジカメをアタシへのプレゼントとして買ってきなよ」と妻に命じられました。

自宅のある港北NTの家々が電飾でにぎわうのはともかく、職場のある神田神保町では某寿司屋まで入り口に「Merry Christmas!!」なんてディスプレイする始末……もともと智恵者・賢者の象徴だったタコを「デビルフィッシュ」なんて呼んで嫌悪し始めたのはキリスト教だってのに。それから集英社小学館まで街路樹をライト・アップするし…アンタら別にキリスト教に関係ないじゃん。理由あって思春期のころ以来、ほぼすべての宗教に強烈な不信感を抱く私としては、まったくいまいましい限りだ…………と言いたいところですが、恥ずかしながら私もクリスマスの雰囲気は大好きでして(爆)。


さてサンタクロースといえば、北極点(or北欧)に住まいとプレゼント工場があって…みたいな設定になっている。グリーンランドには国際サンタクロース協会があって、サンタ会議を開いたりして「北欧こそサンタの故郷!」というイメージづくりに熱心だ。また、パラダイス山元氏をアジア人唯一のサンタとして認めたりして、日本はじめアジア圏での話題づくりにも精力的である。
ではあるけれど、サンタのモデルである聖ニコラウスは、じつは東ローマ帝国小アジアのミュラというトルコ南部の町に住んでた人。…ってことはなぁんだ、サンタってもともとは我々と同じアジア人だったんじゃないかぁ! …じゃあパラダイス山元サンタって、むしろ原点回帰したってことじゃん!


……まあ“小アジア”“トルコ領”というだけで、「サンタ=アジア人」と言い切る姿勢にも相当に無理があるが、いずれにせよ、サンタクロースのイメージが白人のでぶに固定されたことについては、なんらかの意図があった…と考えて間違いないだろう。勿論そんなことを言い始めたら、だいたい2005年前のイスラエルに白人の子が生まれたなんてイメージも相当に怪しいワケだけれど……そういうイメージづくりに躍起な欧米の連中とケンカする覇気は私にはないので、余計なことは言うまい。


そういうわけで、キリスト教に対しても不信感バリバリの私なのだけれど、街中のあちらこちらにあふれるクリスマス・イルミネーションやらクリスマス・ソングに接するたびに、なんだかとてもあたたかい気持ちになってしまうのである。

他人が他人に優しい気持ちになれるクリスマス……皆さんもよいクリスマスをお過ごしください。
そしてできれば、“気持ち”より1歩先に踏み込んで、「他人に優しい行いができる」クリスマスになれる人が増えますように。