センター北の御紹介(文責:時田“元”課長)

Tuduki2005-12-15

(時田“元”課長の日記より転載)

小生、時田と申します。先だって長年仕えた某会社を勤めあげたばかりの、現在はいわゆる「毎日が日曜日」な、定年退職1年生であります。本日は、小生の暮らす横浜市都筑区に位置する港北ニュータウンの、とりわけ小生の最寄り駅となっている横浜市営地下鉄「センター北」駅界隈について皆々様に是非とも御紹介いたしたく、こうして拙い筆を以て書き綴る次第。

小生、この地に住み着いて早10年弱なれど、いかにも戦後復興世代にありがちなワーカホリックすなわち会社人間ゆえ、職場界隈の旨い定食屋の話題やら備品の消しゴムや補充用コピー用紙がどの引き出しにあるかについては詳しく存じておりましたが、わが住処の界隈についてはとんと無知蒙昧であり申した。このたび定年退職者の手習いとして、わが地域について学んでみようぢゃないかと目を向けたのであります。はじめて真正面に真向かう我が街港北ニュータウンの姿に、いつのまにここまで発展していたのかと驚きを禁じ得ません。それでは小生の未熟で拙い浅学にて紡いだセンター北駅の御紹介の文章を、お時間の許すかぎり御拝読いただければ恐悦至極に存じます。


モザイクモール港北http://www.mosaicmall.co.jp/
横浜市営地下鉄センター北駅。そのシンボルともいえる大きな観覧車が目印のショッピングモールです。テナントの棟と阪急デパートの棟が繋がった構造になっております。阪急デパートは東急(お隣のセンター南に御座います)に比べてのポイント還元率が低いと、小生の妻がいつもこぼしております。


ご覧の写真のように、モザイクモールのマークは「巣でエサを待つヒナのために、ミミズを運ぶ親鳥」がモチーフとなって居るようです。港北ニュータウンはファミリー層が非常に多い街なので、お父さん鳥とお母さん鳥が協力してミミズを運んでいるその姿は、まったくもってふさわしいデザインと言えましょう。また、ミミズのかたちが“MIMIZU”の頭文字Mになっているあたりは、このデザインをされた絵描き先生の鋭いセンスが突出していると、小生にらんでおります。


ショッピングタウンあいたいhttp://www.iti-town.com/
センター北駅の駅ビルにあたる建物にあたるショッピングタウンです。今年の夏から生鮮食料品売り場が夜9時まで営業するようになって便利になりました。オープン当初は、元気のない八百屋と活気のない魚屋が入っておりましたが、現在は肉屋も青果店も魚屋も駅ビルにある店舗とは思えない安さで、小生の妻も喜んでおります。


ご覧の写真のとおり、あいたいのマークは「i+t+i 」というローマ字の組み合わせになっております。小生が学校で習ったヘボン式の読み方では、これでは「いち」としか読めないのですが現在では「あいたい」と読めるのだそうで。いやはや時代は変わったものです。さすがは21世紀。小生もうかうかしてはおれません。このデザインのモチーフはなにか永らく疑問だったのですが、先日、家内の古書を整理したおり疑問がするっと氷解いたしました。


この写真がデザインの基になっているのは疑いありますまい。我が港北ニュータウンは1974年に造成を開始して以来、掘り返した土の中から、弥生式土器やら古代の住居跡(参考:横浜市歴史博物館http://www.rekihaku.city.yokohama.jp/)やら殺された人骨やらいろいろ出土したそうですから、この高名な宇宙人の写真もおそらくは、港北ニュータウンの土中に埋まっていた宇宙船から出てきたところを引っ捕らえられたところであろうと小生はっきり断言します。


日能研http://www.nichinoken.co.jp/
中学受験専門の大手進学塾です。過去の受験問題を紹介した車内広告が有名です。小生もサラリーマン時代は通勤電車に揺れながら、ボケはじめた脳で答えを求めて四苦八苦しておりました。日能研の本部は新横浜にあり、新横浜ラーメン博物館http://www.raumen.co.jp/home/>のオーナーだという噂もございますが、小生には真偽のほどは判りかねます。わがセンター北駅には8階建てビルの大きな日能研がそびえ立っておりますが、こちらは日能研関東の本部だとか。師走にはなぜかクリスマスの電飾壁画が描かれます。


ご覧の写真のごとく、「綿棒で耳アカの掃除をしている瞬間の断面図」という非常に斬新なデザインです。耳の穴より、ずずいっと奥深く突き刺された綿棒を、企業の顔であるマークに据えたのは「先生の話を、耳の穴かっぽじってよく聴くように」という、勉学に刻苦勉励する精神を表現したのでありましょう。
なお、このデザインにはもうひとつ意味が隠されているのではないかと小生はにらんでおります。すなわち「肛門から痔の薬を処方した場面の断面図」ではないかと。テレビのコマーシャルでもおなじみの「直腸膨大部におさまり体温で溶けて、患部に直接作用します」ところの図解でありましょう。先生も生徒も机に座りっぱなしでは痔になりやすいので気をつけよ…という教えです。こういうのを昨今の若者はダブリュー・ミーティングというのだよと愚息に教えられました。いやはや還暦を迎えても人生学ぶことばかりやも。受験勉強もいよいよ佳境、先生も生徒の皆さんも刻苦勉励されますことを。


「六十の手習い」と申してはこそばゆいのですが、退職金で求めたカメラを手に街のあれやこれやを学んでいくという“大志”ばかりを胸に膨らませている若輩者ですが、以後お見知りおきくだされば恐悦至極に存じます。