モチベーションを下げるコツ(長い愚痴)

Tuduki2005-10-06

海外CNET Networks発のニュースより
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【「太りすぎて作業着が着られなくなった」--米会社員のズル休みが増加】

いまや、社員が欠勤する際に会社に入れる連絡も、「飼い犬に宿題を食べられた」という学生の言い訳も、レベルはたいして変わらないようだ。

米国では、会社員のズル休みがこれまでになく増えているようだ。求人情報サイトのCareerBuilder.comが行った調査では、米国の 会社員の43%が、ここ1年の間に少なくとも1回は仮病を使って仕事を休んだ経験があると回答している。CareerBuilder.comは米国時間4日に調査結果を発表し、この数値が、35%という2004年の調査結果を上回ることを明らかにした。

調査結果からは、多くの会社員が休暇をとる理由(体調が悪いか、それともレジャーに出かけるのか、など)をさほど意識しなくなっていることが読み取れる。調査では、全回答者の3分の1以上が、どちらも同じ休暇であると認識していることが判明した。なお、調査は8月に2450人を対象として実施された。

仮病を使って会社を休んだ理由として多かったのは、気分転換をしたかったから、あるいは、睡眠不足を解消したかったからというものだった。ほかにも、回答者からは、出社する気分ではなかったから、家事を片付けたかったから、私用があったからという理由が挙げられた。

こうした休み方をする人が最も多いのは水曜日だった。調査では、回答者の27%が、病休を使って週の中休みをとったと回答した。CareerBuilder.comによると、月曜日や金曜日に休んで週末を延長する人も多いが、こうした休み方をすると、上司に仮病と疑われやすいという。

会社員たちは休暇を取得する際に、仮病以外にも、さまざまな理由を使うようだ。調査に参加したマネージャ層からは、思わず吹き出してしまうような面白い話が数多く紹介された。なかには、社員から「トイレにカギを流してしまった」「今日が自分の結婚式だったことを思い出した」「太りすぎて作業着が着られなくなった」と報告されたマネージャがいた。

しかし、こうしたジョークがいつまでも上司に通用すると考えるのは間違っている。マネージャ層の23%が、正当な理由なく欠勤した社員を解雇したと回答している。
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とまあニュースそのものは「笑い話」系で、それは別にいいんだけれど。気になるのは、気分転換や睡眠不足解消のために休むことを「ズル休み」とみなす、書き手の感覚だ。だってこの記事は、たとえ仕事に煮詰まっていたり睡眠不足だったりして著しく労働効率が落ちる状態にあったとしても、それを改善するために休んでリフレッシュしようとする従業員よりも、そんな状態のまんまでダラダラ会社に来てるヤツのほうが「偉い!」と言っているんだから。ものすげェ低次元。

それにもっと言えば、無断欠勤ならともかく年次有給休暇というのは、サラリーマン(従業員)が会社(雇用者)との労使契約で得ている正当な権利なのだ。部屋を片づけるために休もうが、急に海を見たくなったから休もうが、どんな理由で休もうと余計なお世話なのだ、本来ならば。それなのになんとなく、会社のほうが偉くってオレたちゃ給料を“もらって”いる…みたいな、子が親から与えられる小遣いと給料を混同しちゃった勘違いな世相のせいで、会社の顔色をうかがって、月曜や金曜でなく水曜にちょろっと後ろめたい思いでコソコソ休まざるを得ないような現実をつくり出してしまっているのだ……。
※※まあアメリカは金持ちを徹底的に大事にする社会なので、日本よりも労働者の立場がずっと弱いからこんなニュースみたいなことになっちゃう側面もあるかも知れないけれど。……とはいえ、もっともその点では日本だって対岸の火事ではない。だって小泉政権が竹中を遣ってやろうとしているのはそんなアメリカ型の「金持ちに手厚い保護」の社会だし、なのに保護してもらえない弱者側である我々の大多数が、自分たちがより追い込まれる未来を熱狂的に支持しちゃったんだから。でもまあこれは別の話題※※


私はそんな休み方はゴメンだ。仕事に従事するときのクオリティと密度を高めるために、休みたいときには休みたい分だけ存分に休んでやるさ!




……という宣言で文を締めくくればカッコイイのだが、ホントのところ最近テンションがちっともあがらず困っている私だ。

理由は判っている……取材の現場に行かせてもらえてないからだ。現在とある本をつくっているのだが、諸般の事情により、現場の仕事は外部の編集プロダクションに委託している。私の仕事は「記事の方針を立てる」ことと、その方針にもとづいて外注の編プロが取材して構成したページや記事について、「あれこれと指示する(or文句をつける)」こと……それだけだ。さらに加えるなら、「本が売れなかったときに責任を感じてどんよりする」ことか。

要するに、本をつくるうえで最も面白い部分を(カネまで払って)他人にやらせて、こっちはカイシャの机にはりついたまんまでいるワケだから……こりゃもう本当にツマラナイ。しかも、私たちに代わって取材している、編プロ仕切りのフリーライターの仕事の質が低くて低くて……毎日泣きそうな思い。てゆうか先日は本当に涙が出た。オレは現場の仕事がしたいのにやらせてもらえないからこんなにイライラしてるのに、わざわざ遠くまで取材に行っといてこんなモンしか出来ないのかよ……と腹まで立ってきた。しかも、編集コストをできるだけ下げなきゃいけないから余分な残業代さえ発生させないように、こちとらやむなく早く帰宅しているのに、そんな低レベルの記事を仕上げるのに夜遅くまで(或いは徹夜までして)ダラダラ時間ばかりかけといて、「下請けのフリーはドレイ扱いだよトホホ」なんて自虐的悦びに浸ってんじゃねぇぞコラ……こっちは早く帰宅してまで、自宅でイライラしてんだぞ。能力の高いフリーライターだって世の中にゃ沢山いるのに、なんだってあんなに質の低いライターに孫請けさせてんだよ編プロめ……ああもうイライライライライライライライライライラ…


という具合で、彼らの仕事に文句をつけてせめてもの次善の策をひねりだすために、毎日机にはりついている最近の私。気分転換の“ズル休み”をする隙間さえない八方塞がりなのである。
……ってゆうよりも、頼むからオレに取材に行かせてくださいよ>ウチの会社の偉いヒト。 それが一番のリフレッシュになるし、そもそもモチベーションを下げる原因さえも生じなくなるのに。