はじめての夏バテ体験

Tuduki2005-08-30

生まれて初めて体験する本格的な「夏バテ」のせいで、この一週間ばかり絶不調の私。

例年どおりの夏を過ごしたつもりなのだが……やっぱり知らず知らずのうちに体力胆力(さらには胃腸だとか肝臓だとかの力)ともに落ちているんだろうか? いつもは覇気のない性格が幸いして(?)、カラダが悲鳴を上げる前にココロのほうが先にさっさと悲鳴をあげちゃうものだから、天気が悪ければすぐ休んじゃうし、逆に天気が良すぎればカイシャとは反対向きの電車に乗ってしまったり二子玉川で途中下車してしまう私。そんな具合で、心身ともごくごくわずかの負荷しかかかってないハズなのだがなぁ……。
「夏バテ回復の特効薬!」と世にいうウナギや焼き肉も食べてみたが……脂が胃にもたれて余計にグッタリ感が高まる。かといって食事を摂らないんじゃより一層バテてしまいそうなので、ビールや泡盛のうす〜い水割りといっしょに、むりやり胃に流し込むようなこの一週間の食事。これもよくいう「夏バテの悪循環」というやつだな…まさに健康番組の進行どおり。こんなことになるんなら、みのもんたマチャアキの番組をもっと真剣に見ておくべきだったよ。


今夜もそうめんぐらいしか喰えないなぁ…と思ってお湯を沸かし始めた昨夜のこと。沸くまでの間、手持ちぶさただったので「そういや豚肉のビタミンなんたらが夏バテに効くんだっけな」と思い出し、冷凍室にあった豚しゃぶ用の肉を少しだけ手でちぎりとって、湯沸かし中の鍋の中へ投げ入れ、色が変わったら取り出して万能ネギを散らしてポン酢しょうゆをかけた。夏バテ対策のおかず一品完成。「そういや大豆パワーもなんとか…ってよくいうよな」と思い出し、冷奴もつくる。薬味はネギとショウガと屋上からとってきたシソの葉、そうめんの薬味とかぶってるから面倒がなくてちょうどいいや。夏バテ対策のおかず二品目完成。「ああそうだ、胃が疲れてるときは大根の汁がいいんだっけ」とまた思い出し、大根もおろす。ただの大根おろしでは味気ないのでイカの塩辛をトッピング。これで肴三品目完成。しかし……こうなってくるとビールや泡盛じゃ合わないなぁ、どう考えても日本酒だよな。さて日本酒にするとなると、板わさかなんかもほしいところだが……こないだのカマボコまだ残ってたかなぁ………………

“そうめんぐらいしか喰えない”はずが、いつのまにか酒の肴ばかりずらり並んだ食卓を見て、妻も呆れていた。「あんた、夏バテで食欲がないって言ってなかったっけ?……まあ私はこのほうがいいけど。でも明日また疲れたなんて言って休まないでよ」とかブツブツ言いながら、自分のグラスに手酌する妻。結局カマボコはなかったので、代わりにだし巻き卵をつくった……食卓でニュース番組見ながら、手酌で四品目の肴の登場を待つ妻のために。なにしろ私は“愛妻家”だから。


でもまあ今日はもう、夏バテ台風は過ぎ去ったみたいな気がする。久しぶりに快適な心持ち……昼飯もごらんのとおり完食したし。