週末に読んだ雑誌

Tuduki2005-05-16

先週の13日の金曜日、朝っぱらから左肩に槍で刺されたような激痛を感じた。

重いものを持てないどころか腕が胸の高さくらいまでしか上がらない。顔も洗えないしシャツを着替えるのにも難儀する始末。なんだか首も異常にガチンガチンに凝っているし、そういや昨日は仕事中に頭がボーッとして気絶しそうになったぞ……どこか悪いのかオレ。朝イチで近所で名医と評判のクリニックへ駆け込んだ。

「ああ四十肩ですねコレは」
「シジュウ…カタですか」「ええ。首が凝っているのは不自然な姿勢で無意識に肩をカバーしてたんでしょう」「え〜と、じゃあ頭のほうは…」「それはわかりません」
……だそうだ。気休めに湿布と鎮痛剤の処方箋をもらって帰る。40歳を迎えた途端に四十肩とは…まったく律儀なことだよ。そんな具合で、ちょっと肩を動かすたびにウギャウギャ絶叫して我ながら情けないので、療養ということで金・土・日と3日間、自宅で酒飲んで雑誌読んで午睡してました。その間に読んだ雑誌は……

食楽】 4月30日に徳間書店から創刊された料理雑誌。あの【danchu】(プレジデント社)と同じコンセプト…というか頁レイアウトまでそっくり。後発誌なのに、先達と差別化しようというという志はないのだろうか? 初鰹の季節にちなみ、大特集がカツオ尽くしに徹底しているのはちょっと面白かった。が、徹底する意志が強固すぎて、いろんな料理人を登場させていながら、似たような料理が何度も何度も出てくるのはなんだかなぁ…と思う。おまけに、たとえばカツオのたたきについて、ある料理人は「すぐ冷水で冷やせ」と言ってるのに別の料理人は「水で冷やすと水っぽくなるからダメ、冷凍室だ」と言ってるし、また別の料理人は「香りが立っている熱いうちに喰うのが絶対に旨い!」と断言してたりして。この編集部としてはどう考えてんのよ…という部分が極めて曖昧。ってだけでなく、取材された料理人同士、お互いに居心地悪いだろうなぁ…と思うぞ。

【H】 【ロッキング・オン】の増刊。今回は『タイガー&ドラゴン』の特集だったので買ってみた。休んで自宅で読んでよかった。カッコイイ長瀬クンや美しい岡田クンの大写しの写真がバンバン登場する雑誌を、私のような坊主頭で無精髭の男が外で眺めるというのは、いろいろと具合が悪いものだから。無論私には偏見など一切ないが、生半可でかつ偏見を持つ連中に誤解されるのは、それはそれで面白くない(申し訳ないが何を言ってるのか解説しません…生半可な偏見者を生むきっかけになりかねないので)。出演者のコメントに2〜3回も「談志師匠はこう言ってる〜」という発言があったのが興味深くて面白かった。寄席が舞台のドラマなのにね……だって談志師匠ひきいる立川流は寄席には出られないんだから、原則的には。立川流信奉者のひとりとして、ちょっと誇らしくなる。

【駱駝】 小学館から創刊された雑誌。シニア世代に発信して大成功した【サライ】のお兄さん雑誌……っていったい何歳向けなんだよ!…と軽くツッコミを入れたくもなるが。 私が愛するイタリアと沖縄が特集記事になっていたので、内容的には満足。でも予想はしてたけど高級(高額商品)志向なのね、それもさらりと。病院や銀行の待合室向け。高齢の読者を意識してか、文字のQ数が【サライ】に増してでかい…気がする。