電車の中で

創価学会がつくっている月刊誌【パンプキン】の中吊広告に、こんな文字が躍っていた。
「家族に多額の借金を負わせた元悪徳弁護士 ○○○○」

これって“元”は、「悪徳」と「弁護士」のどちらにかかっているんだろうか?
すなわち○○○○という男は、「家族に多額の借金を負わせた極悪非道の、(もしかしたら創価学会と係争中の)元・弁護士」なのかそれとも「かつては家族に多額の借金を負わせた悪徳弁護士だったが、(たぶん信仰のおかげで)今ではすっかり善人となった元・極悪人」なのか…どっちなんだ?
潮出版社の【パンプキン】なら、どっちのパターンもありそうだから……う〜む、気になる。これだけ気になっていながら、ほぼ間違いなく読まないだろうなオレ…と思うとますます気になる私であった。








****************************
列車事故の映像に頭の中が真っ白になる。
一見安穏としてみえる我々の日常生活のすぐ隣では、いつでもこうして地獄が手ぐすねひいて待ち構えているのだ。……宝塚に住んで大阪に勤めている弟に、一応念のため連絡をとるつもりが、なかなか電話が繋がらなくてかえって心配になる。信楽高原鉄道の事故のときは、仕事で付き合いのある某社勤務のある方の奥さんと母親が運悪くその列車に乗り合わせてしまい、連絡がまったくつかずに途方に暮れている彼の姿を、目の前で見てしまったが……そのことを思い出した。ついさっき弟とようやく連絡がとれてホッとした……が、すぐ隣に地獄が待ち構えているという現実には変わりがない。中吊広告みて妄想ふくらませているあいだに命が尽きることなんて、ごくごく日常的にあることなんだよなぁ。

こんな場所で私が、亡くなられた方々へ御冥福を祈ったところでしょうがないんだけれど……あとに遺された御家族のことを考えると、より一層胸がひどく痛みます。