『ブリジット・ジョーンズの日記』続編を観る

Tuduki2005-03-29

スクリーンにタイトルが出るまで、「ブリジット・ジョーンズの日記 はちきれそうなわたしの12か月」だとばっかり思いこんでいたよ私は。
雑誌記事なんかの文字を目で追っている段階ではちゃんと「きれそうな〜」と正しく見ていたと思うのだが、脳のほうでは「はちきれそうな〜」だとばっかり思いこんで……。精神的に追い込まれた状況を訴えたいのなら、表記は「キレそうな〜」のようにカタカナを使うべきだ!…と責任転嫁をしておこう。また実際にレニー・ゼルウィガーはたしかに「はちきれそうな〜」容姿ではあったので、私の誤読だって100%誤りだとは言い切れまい。

映画自体への感想は特にない。さして面白くもなかったけれど、つまらないわけでもないし、それなりには笑えた。それよりも全体の世界観が〜画面の広がり方や笑わせ方や感情の機微も含めて、総じて“TVドラマ”サイズだなぁ…という点が気になった。せっかくスイスやタイまで舞台にしているのに、なんかちんまりしているなぁ…と。そのわりにTVドラマのようなキビキビしたところもないので、全体に締まりがない印象が強い。

でもまあ、この作品は女性のための映画なので、40目前のオヤジがなんか言うこと自体もともと意味がない。……ただ肝腎の女性たちが、今回のブリジットにも共感できるんだろうか…そこはちょっと疑問でした。
前作なら、「ここに描かれているのは私そのものだ!」と共感してしまう女性客の気持ちが、男の私でさえ判る気がした。さえない主人公が都合よくステキな恋をゲットするような夢物語は、男の客相手には映画でも漫画でもゲームでもやまほどつくられてきたし、私自身も多かれ少なかれそういう夢物語を楽しんできたから。それに、さえなくても一所懸命なブリジットの姿は、さえないなりにとても愛らしかったから。でも今回のブリジットは……なんかウザくないか? 一所懸命な姿というよりも、単に見苦しいだけに思えた。女性って同性に対する目が厳しいから、ここまでデフォルメして見苦しいと「あれは私よ!」なんてもちろん思わないだろうし、むしろあんな女の子が実際に学校や職場にいたら、イジメの対象になっちゃうんじゃないのか……そんな気さえしました。

……世間の女性って、大抵もっと魅力的だよね??