国家規模の陰謀に気づく

Tuduki2005-03-09

天気もよくて風も穏やかで暖かいものだから、日比谷公園で昼食(ビール有り)をとることにした。

写真を見て「ふぅん、愛妻弁当か」と思われた方もいるだろうが、正確には“愛妻弁当”ではなく“愛妻家弁当”である。そう、自称・愛妻家の私本人による手づくり弁当だ。モノ作りしていると楽しい気分になるもので。かといって、朝っぱらからプラモデルつくったり粘土こねたり仏像彫ったりするワケにいかないので(←いや、どのみちできないけど)、かわりに弁当を作って遊んでいるのだ。……春というより初夏のような気候で、とても気分よく「ひなたで飲酒」を楽しんだ。

……のはよいのだが、問題は花粉だ。
くしゃみ&はなみずが止まらず、目がかゆい。顔の皮膚もピリピリする。気持ちのよい日比谷公園で、私同様に弁当(ビール無し)を広げる方々も大勢いたが、マスクをつけて逃げるように園内を駆け抜けていく人々もこれまた大勢いた。
それにしても…こんなに花粉症に悩まされている国民が多いのに、なぜ政府も環境省経産省林野庁も、なんの手だても講じようとしないのだろうか? 原因がはっきりと判っているのだから、具体的な対策(←枝だけでも伐採すりゃいいんだよ)だってはっきりと実行できるのに。もし花粉症を根絶するための対策を実行すれば、国民の絶大な支持を得られるのに。小泉政権って、そういう人気とりに長けた活動を熱心に続けてきたのに、なんで花粉症にはノータッチなんだ?

……などとぼんやり考えていて、ふと重大な事実に気づいた。

よくよく考えてみれば、花粉症がなくなっちゃ困る人々がいるではないか。……そう、花粉症に悩む人々を救うために、マスクや目薬や飲み薬をつくっている企業である。いままで花粉症に悩む我々を助けてくれているもんだとばっかり思っていたが、花粉症患者がいなくなれば、彼らだって儲けがなくなってものすごく困るのである。そして製薬業界といえば、新薬の認可を有利にするために、政治家や政党にとんでもない規模で献金することで有名じゃないか……! 花粉症の問題は“ノータッチ”なのではなく、“アンタッチャブル”なのだ…おそらく、おそらく。
製薬業界ばかりではない。花粉をカットするエア・フィルターの家電業界、花粉症を軽くするガムやお茶の食品業界、花粉症患者用に柔らかいポケットティッシュを開発する製紙業界、花粉症に打ち勝つハウツー本を出す出版業界、花粉症対策をネタに健康バラエティ番組をつくるTVギョーカイ……もはや花粉症関係の市場は、日本の経済の一部を支える超巨大ビジネスとなっているのだッ!!!!!! これでは政府が花粉症根絶にのりだすワケがない。

世の中のウラに気づき、私は深くため息をついた…そして吐いた息の分、大きく息を吸うと…そのせいで大きなくしゃみを続けて2回した。