『ローレライ』を観た

Tuduki2005-03-08

土日の家事で疲れきってしまい有休をとる。……天気もよかったし。
ホリエモンvs.フジテレビの対決はフジテレビの勝ちだったようで……まあどちらが勝っても別にいいのだが、勝ち誇ったフジテレビの報道っぷりに、昼間っから不愉快になる。ビールがまずい。

そもそも勝負ごとというのは、すべてルールにのっとって行われるものではないか。たとえルールの隙をついたとしても、ルール違反してない相手を、フジサンケイグループ総出で「マナー違反」よばわりするのはいかがなものか? 夕刊フジまでも、ライブドアがHP上で行っていたこの件についてのアンケートを「情報操作?」などと書いていたが……そういう報道こそ「情報操作」とみなすのが常識人の感覚なんじゃないの?

そもそも上場会社になれば、株を取得することで経営を操ろうとする者が現れるのは当然ではないか。だから「報道の自由」を守るために、大手新聞社も大手出版社も上場していないのだ。いや放送局だって、私が就職活動していた15年前にはほとんど上場していなかった。大手新聞社らと同じ理由〜「報道の自由」を守るために上場しないのだ…と我々就職志望者にハッキリそう説明していたぞ。結局かれら放送局は、もっとデカくて甘い果実を食べたくて上場したのだ……毒を喰らう可能性を承知の上で。いまさら無垢な善人ヅラしなさんな。

そもそも大手マスコミが「報道の自由」を遵守しているなんて、もはや誰も信じていないじゃないか。株こそ上場してないものの、新聞社や出版社もおんなじだ。莫大な広告収入を失うことを怖れて、大広告主様の意向にそわない記事なんかつくれない。もみ消された記事の実例なんて、直接の現場にいなかった私だっていくつも知ってるぞ……もちろんここで披露などできないけれど。
読者や視聴者にはバレてないと思っているかもしれないが、もみ消させた大広告主の社員たちだって、読者や視聴者じゃないか。「報道の自由」の精神をとうに捨て、強い者にシッポを振る体質であることなど、世間のおとなたちはお見通しだ。いや子どもたちだって、同じ現行犯なのにSMAPなら稲垣“メンバー”、DA PUMPなら宮良“容疑者”となる実例を見て、そこにどんな「事情」が隠れているのかお見通しだろうおそらく。軽蔑される原因をつくっているのはマスコミ自身じゃんか。


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平成ガメラ特技監督だった樋口真嗣氏の初監督作『ローレライ』を観た。
戦争映画かと思っていたらファンタジーだったのね! それなら太平洋戦争時の軍人にあるまじき髪型ほか、ムチャクチャなビジュアルも設定も許せる……だってファンタジーだもん。
ガンダム世代むけだという状況設定も、ウリだったはずのSFXも、“リアル”というにはほど遠かったけれど、登場人物たちの気持ちには“リアル”があったように思う。だからこれはこれで満足した……だってファンタジーだしね。


樋口監督には『ガメラ3』のときに特撮現場取材とインタビューで、二度お目にかかったことがある。インタビューでは、ガメラの制作裏話というか、現場で生じた不満や文句をタップリ聴かせていただいたが…………その内容は「事情」により、記事には書かなかった。