私のオスカー予想

Tuduki2005-02-25

今週末(現地時間)は、いよいよ映画の祭典アカデミー賞が開催される。映画ファンにはたまらない時期だ。他の映画ファンの方々に倣って、私も主要5部門のマイ予想を書き記してみたい。なお私の予想は毎年、ファンとしての願望やカンなどといったいい加減なものを極力排除して、国内外の雑誌の記事および映画ライターや配給会社の友人から集めに集めた情報をもとに、緻密な分析によって算出されたものであることを、あえてわざわざ喧伝しておきたい。さらにもうひとこと、あえてわざわざ喧伝せねばなるまいが、そんなにも苦労して算出した私の予想は、毎年毎年うんざりするほど当たらない。

◆作品賞◆『アビエイター
ミリオンダラー・ベイビー』有力との声もあるが、すでに観た人の話では観賞後にものすごくイヤな気分になる映画らしいので×。といっても『アビエイター』もイイ気分になれる映画ではないのだけれど。他の3作品は、アカデミー賞というお祭りの大トリを飾るには、ちょっと軽い印象。

◆監督賞◆マーティン・スコセッシ
イーストウッドとの一騎打ちになるだろうが、作品賞と分離された例が過去にも少ないのでスコセッシに。スコセッシついに受賞かぁ……でも、そんなにも『アビエイター』ばっかり賞をやることもないかなと投票会員たちに思われて、イーストウッドになる可能性が高そうな気がしてきた。

◆主演男優賞◆レオナルド・ディカプリオ
タイタニック』バッシングもそろそろ飽きられて、ゆり戻しの時期がきたと思う。さらに映画業界のネタだしオスカー好みの芝居ができる役柄だし…と有利な要素だらけ。ジェイミー・フォックスもオスカー好みの芝居ができる役柄で、また実際に巧かったと思うけれど、この若造をデンゼル様の受賞歴に近づけてしまうことを、むしろ黒人層が許さないのではないか?

◆主演女優賞◆アネット・ベニング
ベニングvs.スワンクふたたび! 前回はスワンクに投票しちゃってゴメンね…という層が追い風になるハズ。と思ったが、むしろウィンスレットというセンのほうが強いかも? 『ネバーランド』でやった上品な芝居の印象もまだ残っているうちに、正反対のあけすけな役柄でのノミネートだからなぁ……

助演男優賞モーガン・フリーマン
主演賞のほうでジェイミーに投票しなかった連中が、じゃあ助演賞では投票しよう…と思ったら、モーガン御大の名前を見て「ああやっぱりこっちが優先だな」と思い直してしまうにちがいない。

助演女優賞ケイト・ブランシェット
誰がどんな素晴らしい芝居をしようが関係ない。肝心なのは、ケイトが演じているのがキャサリン・ヘップバーンである…という現実。「アカデミー賞」という単語と「キャサリン・ヘップバーン」という単語は、ふたつ併せて使うイディオムなのだ。


……さて私の予想、いかがなものだろうか? あえてわざわざもう一度繰り返すが、私の予想は、毎年毎年うんざりするほど当たらない。

※写真は、輝かしいオスカー受賞歴も虚しいベン・アフレックラジー賞ノミネート作品より)