妻を「観察と実験」

Tuduki2005-02-09

◎身のまわりの生き物についてしらべてみましょう。

◆観察1◆
○月×日深夜。読み終えた『MONSTER』(浦沢直樹小学館)の第1巻をソファの上に放置していたら妻に叱られた。でも眠かったので「ごめん明日かたづける」と言ったまま眠ってしまったら、翌朝ソファの上にある『MONSTER』は第2巻になっていた。あれから妻が読んだらしい。以後、ソファの付近には読みかけの『MONSTER』が常に置かれるようになり、日に日に巻数が進んでいった。
《この観察からわかったこと》
妻は『MONSTER』にハマってしまったらしい。



◆観察2◆
○月△日。妻に「『MONSTER』の12巻はどこ?」と尋ねられた。じつは途中で買う機会を逸してしまい、我が家には全巻そろっていなかったのだ。その旨を妻に説明すると「なにィ、そんなのアリなのォ…!?」とブツブツ言いながらソファに戻っていった。部屋の大きさに不似合いな我が家の書棚の中では、ほかの本やマンガが散乱していた。私が不在の間に、書棚を相当に探索したあとがうかがえる。よほど読みたかったのだなぁ、じゃあ明日は続きを買ってきてやるか…と妻思いの一面をみせかけたものの結局買い忘れた翌日、私が帰宅すると12〜18巻まで既にすべて買いそろえられて卓上に積み重ねられていた。
《この観察からわかったこと》
妻はハマると躊躇しない。あとさき考えずに一気に購入する。



◆実験1◆
1月某日。妻の反応に学術的興味を抱いた私は、それでは今度はどんなリアクションをするだろうか…と実験することにした。『キャプテン』(ちばあきお集英社文庫)の第1巻を購入、トイレで読みかけたまま放置してみた。さて、妻はどんな反応をするだろうか?
【実験1の結果】
帰宅後、興味津々でトイレの状況を調べると…『キャプテン』第1巻の姿はなく、すでに書棚に片づけられていた。
《この実験からわかったこと》
1)妻は野球にもちばあきおにも関心がない。2)妻はトイレに本が放置されるのを嫌う。



◆実験2◆
2月7日。2度めの実験を試みた。前回の実験失敗の反省点をふまえ、今度は『ブラック・ジャック』(手塚治虫秋田書店文庫)の第1巻を購入。さりげなくリビングのテーブルの上に置いておいた。さて、妻はどんな反応をするだろうか?
【実験2の結果】
勤務中の私のケータイがメールを受信。なにごとかと見てみると「帰りに、牛乳と食パンとブラックジャックの2巻を(あれば3巻も)買ってきて♪」という妻からの買い物指令だった。『MONSTER』の際は自分のサイフからカネを出して買ったのに、今回はすべて私に買わせる腹づもりらしい。
《この実験からわかったこと》
妻は学習する。妻は成長する。妻は進化する。