スーパー数値・ミー


観賞後にはかえってマックを食べたくなるヒト続出…と評判の(?)『スーパーサイズ・ミー』を観た。
どんな内容なのかを事前に記事で読み知りすぎたのか、要点を確認するような淡々とした鑑賞になってしまったけれど、けっこう面白かった。
テーマの中心となっている「マックを食べ続けると健康を損なう」という結果については、わざわざ人体実験しなくたって常識人なら容易に想像できるじゃん…とかいう以前に、企画の段階から「まず結論ありき」で作られているなぁと、ちょっと作為的でイヤらしく思えた。けれど、子どもをとりこむPR戦略と影響についての話は、既にマック戦略にガッチリ取り込まれている自分の子ども達を思い、かなり怖かった。

添付の写真は、7年ほど前にあった健康診断の再検査の結果表。タイムリーにも(?)、昨年末の社内大掃除のときに、机の引き出しの向こう側から発掘されたのだが、当時、最初の健康診断で、中性脂肪の数値が772あったせいで社内の健康相談室からいきなり呼び出されたのを覚えている。この数値は1デシリットルあたりの中性脂肪の量をmgで示していて、検査で正常とされる数値は30〜149の間だそうだから、まだ30代前半だし特に太っていたわけでもない自分がこんな数値になるのはどこか異常があるんじゃないか…ということで、会社担当の医者が呼びつけたのだ。
この数値が高いとやがては動脈硬化心筋梗塞狭心症などを引き起こす。……みたいなことをたぶん言われたのだろう、内容は忘れたけれど「早死にするよ」みたいな感じで脅されたのはよく覚えている。
(まあ実際に動脈硬化心筋梗塞になる場合は3000とか5000なんてスゴイ数値になることを知った今では、772なんてまだまだヒヨッ子じゃん…と思いますが)

この診断結果は、その後の再検査したもの。脅された甲斐あって一時的に節制したから、中性脂肪の数値は772→247へ激減している。けれど、それでもまだ正常値には遠く、さらなる再検査を促す「要再検」の文字が、中性脂肪以外にもγ-GTPや総コレステロールなどの欄に躍っている。たしかこれ以上検査するのはもう面倒やら怖いやらで、あとは逃げちゃったんだよなぁ……。

たしかにあの当時は、毎日具合が悪くて、顔色も「どす黒いよ」とよく言われたものだ。今のほうがきっとずっと健康なのだろう。ただ、あのとき以来、検査結果を見るのが怖くて健康診断や人間ドックにほとんど行ってない……行くかな今年は。